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2004.01.26

デジタル家電は本当に栄えるか?

2003年度設備投資、デジタル家電1兆円超――主要24社(日系ITビジネス)との記事。一方では「デジタル家電バブル」の落とし穴(CNET Japan)という記事もある。さて、どちらが実際の未来だろうか?

家電で出来ることはPCでも出来る。少なくともWindowsとLinuxでは出来る。
例えば・・・・

デジタルカメラ
家電の勝利。持ち歩きが苦にならないサイズ、使いたい時すぐ使える機動性など、PCの完敗だ。CCDカメラがあればPCにも同じ事は出来るが、そもそも「ファインダを覗く」ことが出来ない点で負け。
液晶TV
液晶ディスプレイとTVチューナーカードがあればOK。ただし大画面にするにはコストが掛かる。
HDDレコーダー機能
TVチューナーカードやビデオキャプチャカードがあればOK。PC本体のパワーもいるし、追加のカードも必要なのでコストは掛かるが・・・。それに時間も手間も掛かる。けれどもディスク増設&交換の容易さはPCの方が上か。
DVDオーサリング&DVD作成
これは「家電でもある程度出来る」というのが正解だろう。柔軟さや操作性は、現時点ではPCの方が有利。
デジタルオーディオプレーヤー機能
もともとPC上で実現した機能を家電化している最中だ。操作性は家電が有利だが、音質追求していくと、パーツ単位で交換できるPCにも十分メリットは残る。

それでは、PCが家電の座を奪う日がやがてくるのだろうか?

そう信じて欲しくて説得を繰り返す人もいる。例えばビル・ゲイツ。まあマイクロソフトが「将来はこうなる!」と力説するのは今に始まったことではない。いくつかは実現したが、まるっきり的はずれのまま終わった説も多い。ただしPC勢力からも家電を意識した製品が次々出てきていることには注意を払っていいと思う。例えばこれ。PC本体だけで、OSを起動せずに家電機能が使えるならば、実質家電である。

最近のデジタル家電では、内部にLinuxが使われるケースが増えてきた。Linux上でも家電機能の実現はいろいろ進められており、有名なところではMythTVという、Linux PCをHDDレコーダーにするソフトウェアなどがある。

思うに、デジタル家電として生まれてくるAV機器というのは、ミニコンポのようなものだ。最高品質とは限らないが、買ってくればすぐ使えるし、十分な品質を保証してくれる。同じことをPCベースでやろうというのは、コンポーネントステレオ揃えるのに、アンプはアンプ、スピーカーはスピーカーと、好みの機器を組み合わせるのに似ている。お金はかかるし面倒だが、自分が大事にしたい部分に金をつぎ込むことが出来る。

そうなってくると、問題は詰まるところソフト、つまりコンテンツなのじゃないだろうか?
CCCD、デジタル放送のコピーワンス処理(CPRM(Content Protection for Recordable Media))など、コンテンツ受容者を規制することばかりしていたのでは、結局は受容者が育たない。そうなれば受信機や再生機だって衰退するだろうに・・・。

というわけで、デジタル家電の恩恵を最も享受するのは、実はアナログソースや旧規格メディア(LP、VHSビデオ、LD、CD)の所有量が多い人なのではないか、と想像しているのだ。

さて、どうなりますか。

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