わいせつコミック裁判
20年ぶりのわいせつ裁判という記事を以前書いたが、その裁判の顛末を記録した本が出ているのを見つけました。
読む前から「・・・きっとこんなだったのでは?・・・」と想像していたとおり、読み進めるにつれて検察・裁判所のえげつない仕事の進め方に辟易する内容です。
これはエロマンガがどうこうといったレベルの問題ではないですね。当局による恣意的な摘発や、表現活動を巡る弾圧をどう考えるか。
イラクへの自衛隊派遣と強引な報道管制に見られるような、公権力による管理国家と背中合わせの問題でしょう。
ロック・ミュージシャンのFrank Zappaは、アメリカでレコードの歌詞を規制しようとする法律が立案された時には法廷での陳述を行い、「Meets the Mothers of Prevention」というアルバムを出して戦いました。さすがザッパ。
図画表現におけるわいせつ性の判断などを、検事さんや裁判官など一部の人に託すのはどう考えてもムリですよね。つまりは裁判にすること自体が間違っている事件だと思われます。なのにいったん始めてしまうと決してあとには引かないところなんて、長良川工事みたいな感じです。
そういう、公権力の危険さが改めて分かる本なので、読書人、マンガ読者、そしてあらゆる表現者にぜひ読んで欲しいなと思います。
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