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2004.03.19

週刊文春:販売差し止め支持 東京地裁

これは本当にヤバい話なのだが。
週刊文春:異議退け、販売差し止め支持 東京地裁(毎日新聞)
「出版禁止の仮処分は正当」東京地裁(産経新聞)
文春側の異議退け、出版禁止仮処分を維持 東京地裁(朝日新聞)

「報道被害」という言葉も存在するように、傍若無人で非道な報道は実在すると思います。最もひどいのは、事件加害者家族に群がるレポーターでしょうか。電話でコメントを求める、というのも非常に迷惑でしょうね。こうしたプライバシー侵害はおそらく大量に存在しているでしょう。

出版された内容が、事実無根・名誉毀損と判明した場合には、賠償問題になるのは仕方ありません。それが「言論の自由」の自由を行使した結果だからです。

しかし出版禁止という措置は、出版社に対する発言機会の封殺です。すなわち、憲法が禁じている事前検閲です。
そうした憲法レベルの問題が今回まともに扱われていないのではないか?、という印象を受けます。すでにすっかり入手不可になってしまった該当号ですから、記事の内容・信憑性について確認することも出来ません。

果たして裁判所は、政治家とは何の縁もゆかりもない一個人の訴えであっても、常にこれほどスピーディに対応してくれるのでしょうか? 原告が田中角栄の、そして田中真紀子の血縁者であることは、本当に何の関係もないのでしょうか? 極めて不自然に感じる成り行きです。

この事件を機に、あちこちの新聞社ウェブを較べ読みしていると、新聞社ごとのカラーが分かれていて面白いですね。
この物凄い羅列は、さてどこでしょう?


[イラク戦争1年]「国際社会の連携を強化せよ」
[出版禁止命令]「プライバシーの侵害は明らかだ」
[東証新社長]「国際競争を勝ち抜く『時』を買え」
[スペイン]「反テロ国際戦線を緩めるな」
[中国調査船]「軍事目的なら一層懸念が募る」
[プルサーマル]「信頼回復こそ推進への本筋だ」

本当に戦争が好きなメディアって存在するんだなあ・・・・と、今更のように気付いて驚きました。
ちなみに上記は読売新聞でした。

特にリンクを張ったイラクに関する社説は仰天ものでした。まるでイラクでは戦争が終わってのどかな風景が広がっているかのような雰囲気の文章。

創刊号が店に並んでいた(明日が創刊日のはずだが・・・・(笑))DAYS JAPANを是非手にとって見てみることをオススメします。
今までTVと新聞では伝えられていなかった、戦争の一部を写真で見ることが出来ます。
そのあとで、読売新聞の社説を読んでみましょう。
きっと、「何かがヘンだ!」いう違和感を覚えるのではないかと思います。

何に対して、どういう違和感を抱くかはあなた次第ですけれど。

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