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2004.04.17

文教科学委員会 4月15日審議の様子

昨日、エイベックスが音楽を滅ぼす?というタイトルで、海外輸入盤禁止を可能にしてしまう法案について書きました。昨日書いた内容は、Dubbrock's Dublogさんでの記事、「著作権法の一部改正 輸入権創設…どうなる?日本の音楽文化!」から得た情報によるものでしたが、今日は自分で審議の様子を全編見てみました。

著作権法の一部を改正する法律案(閣法第91号)につき、参議院 文教科学委員会 4月15日審議の全編が映像で見られます。
(このURL自体は、ポータルサイト、「海外盤CD輸入禁止に反対する」)で知りました。

実際にやり取りされた内容を確認し、改めて「これはダメだ!」との思いを強くしました。

まず「邦楽レコードの還流防止措置」に関してはかなり無茶苦茶です。
特に、依田氏の質疑応答は、口調こそ堂々としているものの、肝心な部分についてはまったく触れず、説明抜きで主張を繰り返しているだけです。

・いわゆる洋楽CDに関して、輸入制限を行う積もりはございません
・日本レコード協会理事会で、議事録にも残る形で検討して参りました
・いわゆる五大メジャーにつきましても、そうしたことは行わない、と表明いただいております

こればっかし。
そして結局は、
「まずは法制定をしていただき、その後に調整していきたい」と取れる発言。
曖昧な条文の法律をまずは作って欲しい、という要求自体があまりに不当だと思います。

繰り返し指摘されている曖昧な点として、「当該著作権者又は著作隣接権者の得ることが見込まれる利益が不当に害されることとなる場合」の不当に害されるとはどういうことか、という林紀子議員の質問に対しての返答としては、

・価格は販売戦略によって決まるので一概には言えない
・どのCDも安くしろと言われたら、日本では生活できない
・CDとDVDの複合商品など、さまざまな方法で市場戦略を考えている
・日本のレコード業界も、利益がほとんど出ない、という中で頑張ってきている

なのでご理解いただきたい、という全く質問に対しては答えていない内容でした。

会議時間が限られているせいもあるのでしょうが、全然答えになっていない答弁をしても、「それはまったく質問に対して答えていないじゃないですか」という突っ込みはありません。このあたりが見ていて大変もどかしいところでした。

印象に残ったのは、山本香苗議員林紀子議員のお二人は、「消費者の方から多くのメールをいただいています」と言いながら、プリントアウトらしき資料を示して見せたことでした。業界関係者でもなく、政治家でもない一般人から、ある程度はコンタクトが入ってきているのだろうと想像されます。まあ実際私もメール出しましたし(笑)。

参議院・文教科学委員会委員
衆議院・文部科学委員会委員
といった情報をまとめていただいているページもありますので、この機会に「本当に頼れる政治家って誰なんだ?」というのを、自分の行動で試してみるチャンスかも知れませんね。

もちろん、海外輸入盤CDが手に入らなくなっても人間死ぬ訳じゃありません。とはいえ、BSEの懸念が非常に高いアメリカ牛肉だって、輸入禁止になっても死なないんですけどね(笑)。

ただ、文化を法規制によって衰退させることは可能だし、貧弱な文化しか持てない国家が出来上がってしまったら、そこで生存しているヒトは人間と言えるのか、という問題が出てきます。今の日本は、全般に国民総家畜化に向けて多くの法改正が進んでいますから、止められるものは徹底的に止めないと危険だ、と思えてならないのです。

[付記]
・melmablogさんでは昨日の審議どうよ?にて、突っ込みどころ満載の依田氏発言に対する詳細コメントを書かれています。そちらもご参照の上、是非実際の様子をご自分で確認してみて下さい。

ぽいずんさんでも「審議を見る」という記事でのコメントがあります。

2004.4.18 追記
いかんともしがたいさんも、「CCCD/DVD は抱き合わせ商法だった」ことを、レコード業界の人間が臆面もなく口にしている件について強く批判されています。

審議に関わっている議員さんだけではなく、公正取引委員会とか消費者保護団体にも働きかけていい理由になりそうですね。

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Tracked on 2004.04.17 at 08:43 PM

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