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44 posts from May 2004

2004.05.30

パブリックコメントに改ざんはあったか?

輸入権:2003年12月のパブリックコメント全文にて、昨年12月に行われたパブリックコメントの内容が明らかになったことを取り上げた。すると、実際にパブリックコメントを送られた方から、自分が送った内容が改竄されているようだ、というコメントが発表されました。

文化庁は著作権法改悪案を引っ込めろ! そしてパブリックコメントを即刻公表し、賛成・反対の集計を第三者の手に委ねろ! 試される。さん

さて、遅ればせながら、私も自分のコメントが果たして〆切に間に合ったのかどうか不安だったので調べてみた。結果私の場合は、「内容ごとに分散してはいるが、どうやら全文が含まれていた」ようである。〆切当日の日付が変わるギリギリの送信だったので、もしかしたら間に合わなかったかも、と心配していた。

しかし、今回公開されたPDFの中では、どうやら電子メールで送られた意見は内容ごとに分割・編集されているらしいことが分かった。となると、これは集計時にどうカウントするのだろうか?


以下に、私が送信した全文を公開します。PDFだけからでは、どこからどこまでが一人の意見かはまず分かりません。貸与権については575ページ、輸入権に関しては921ページに、その他の項目については1016ページに掲載されていました。
投稿当時公表しなかったのは、我ながら底の浅い、稚拙なコメントだと恥じていたからなのですが、コピペの嵐を見て勇気づけられ(笑)、公開に踏み切ります。

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【知的財産の創造,保護及び活用に関する推進計画】について
ア)書籍に関する貸与権
レコードレンタル店に関する法律策定の背景には、レンタルしたCDを録音することで複製が作成できることが理由としてあったはずである。しかし書籍形態であるコミックスにはこれが当てはまらない。

よって、貸与によって著作権収入を発生させようとすることは間違っていると考える。


ウ)私的録音録画補償金制度について

「音楽CD 複製機能を備えたパソコン」であることだけを理由に、補償金を上乗せすることは間違っていると考える。筆者はコンピュータデータを日常的に扱っており、CD-Rメディアはコピー用紙と同じく消耗品である。データ用メディアに無意味な音楽補償金を追加することに反対する。

エ)レコード輸入権

「音楽CD などの日本への還流を止める」ことが著作権者の保護に当たるという考え方自体に誤りがあると思われる。

海外でプレスされた音楽CDが正規盤であるなら、その時点で著作権料収入が発生しているはずである。国内のレコード会社は、あくまで「著作権者の一部」に過ぎず、その一部のために法改正を行うことには納得できない。

海賊版であるなら、海外で作成されても国内で作成されても同じく著作権侵害であり、品物の輸入規制が著作権保護に当たるとは考えられない。

また海外音楽家のCDなどに関しては、国内盤・輸入盤の購入選択権は消費者にあり、輸入自体に法規制を行うことがあってはならない。

カ)ゲームソフト等の中古品流通の在り方
購入者による処分方法に関する規制であり、基本的に消費者利益に反する。よって法律による規制を行うべきではない。


<技術的保護手段等の回避等に係る法的規制の対象を拡大する>
憲法にて保障された、言論の自由を侵害する可能性が高く、法制化は困難であると思われる。

同時に、現在日本政府が推進している「構造改革」の中心でもある各種規制緩和とは相反する動きとなることは間違いなく、法廷規制の範囲はむしろ縮小させるべきであると考える。

<著作権法を簡素化する>
本項に関しては全面的に賛成する。
コンテンツ作成が現在においてもなんら特殊な行為ではなく、今後はさらに一般人が日常的に行える作業になることはほぼ確実である。

「コンテンツ作成者」対「消費者」という2者対立構造にとらわれず、柔軟かつ公平な著作権法を要望する。

●最後に
今後の著作権法見直しにおいては、「日本から世界へ文化を発信する」という観点から行われる必要があると考えるものである。つまり、なるべく規制の少ない、自由な制作・鑑賞環境を作ることで、国内の著作物制作・鑑賞能力自体を育成する方向を目指すべきである。

規制が多くなるほど、おそらくは若年層・老年層を中心とした、可処分所得の少ない層から文化享受の機会自体を減少させることになると予想されるが、それは将来的に見て、国内のコンテンツビジネス全体の縮小へと向かう方策であるように思われてならない。

以上、この度の分科会報告書に対する意見として述べさせていただいた。
関係者のご検討を願いたい。

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三菱総研の調査書は一体何なのか?

もう寝ようと思って、最後にblogを巡回したら、またも衝撃の新事実が・・・。

高橋健太郎氏のblogで、デタラメにつぐデタラメ(また三菱総研)という記事が。

なんと、資料には今まで存在が知られていた「要約版」の他に、「詳細版」があったらしい。
しかも、この2つの資料の構成は全く違うのだという。

同じタイトルの詳細版と要約版が、用途に応じて使い分けられて来たのかも知れないという疑惑が・・・・。

これ以上は、自分で2つを確認してみないと何とも言えません。

しかし、来週の審議ってどこまで行くんだろう?
(個人的には、今回の法案に関わった文化庁担当者の全員が左遷もしくは免職になるくらいの結果を望んではいますが・・・・)

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Neil Innesのソロ再発

輸入権だらけの先週今週だが、それでもまあ我が家の新入荷アイテムは休まず続いているわけで・・・(笑)。

こういう盤だったら、CCCDでない限り、2500円だろうが、2800円だろうが、3200円だろうが買っちゃってるだろうな、と思います。でも安いに超したことは無いわけで、紙ジャケ再発で税込み2835円は頑張ってるなあと思いますよ。

ボンゾ・ドッグ・バンドのメンバー、ニール・イネスの2ndソロ、3rdソロの再発です。

テイキング・オフ
ブック・オブ・レコーズ

もうどっちも中古LPで買おうと思ったら、1万円くらい(?)は最低覚悟か、というレア盤です。
2000枚限定再発なので、今日はまだ買えますけれど、数日後にはどうだろう、というものです。

あと少し遅れて、元スラップ・ハッピーのピーター・ブレグヴァドとXTCのアンディ・パートリッジによるORPHEUSも届きました。

そういうものを買いながら、このところはずっとペンタングルとローラ・ニーロばかり聴いているんですけどね。
あー、はやく著作権法の一部を改正する法案が廃案になってくれて、ただじっとレコードを聴いていられる日々に戻りたいです・・・・・。

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2004.05.29

ふじすえ健三氏の詭弁

民主党参議院議員のふじすえ健三という方が、ご自身のblogで輸入版CDの規制強化から学ぶもの-今から政策をうっちゃれるか?との文章を書かれている。大変残念ながら、これは所轄官庁の役人と大して変わりないレベルの言い逃れである。

要約すれば、「国会で法律案の審議を開始した時点で、最終コーナーを回っておりゴール結果は見えている」だから「霞ヶ関の中で色々な法律案に関係してきた私としては、この規制強化は改正原案通り進むと考えるのが一般的かと思っています」ということしか述べておられません。

そんなことは分かっているんです。もしも法案が提出された時点で結果は見えている、と本気でおっしゃっているのなら、それはつまり「参議院および衆議院での審議には何の効果も意味もない」とおっしゃっているのでしょうか? 「ここまで来ると、国会議員である自分に出来ることは何もない」とおっしゃっているのでしょうか?

これではあなたのような政治家には、瀕死の重病人である日本という国をお任せすることは出来ない、としか思えなくなるご発言です。

昨日の民主党議員による質問は、この著作権法の一部を改正する法案が、スタートから今まで虚偽と欺瞞と不正に満ちあふれた経緯を明らかにし始めています。最終コーナーに辿り着けたのは不正な手段によるものであったことが明らかになっても、それでもあなたは「仕方がない」とおっしゃるのでしょうか?

「過ちを正すに憚ることなかれ」という言葉は、議員の皆さんの語彙には含まれないのでしょうか?

(追記)
コメントをいただきよくよく見ると、確かにふじすえ氏というのは「民主党 参議院 比例区 第46総支部長」という分かったような分からないような肩書きの方であり、参議院議員ではありませんでした。この点を勝手に誤解し、あたかもふじすえ氏が議員であるかのような責任を求めた私のコメントは全く筋違いであったということです。氏は最近政治を志し、どうも民主党に加盟された(?)のだろうか、という立場の方でありました。
求めても詮無いことを「詭弁」という言葉をタイトルに入れてトラックバックしたことをお詫びしておきます。

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輸入権:2003年12月のパブリックコメント全文

Dubbrock's Dublogさんにて、著作権法の一部を改正する案に対して昨年12月に集められたパブリックコメント全文を入手したとの大ニュースが!

パブコメ全文入手!!!!

予てより噂されていた組織票の全貌がほぼ明らかになっているようです。

結構な容量があるので、入手できたら私のところでもミラーしたいと思いますが、アクセスが殺到しているのか、全然落とせません(笑)。

17:00
無事ファイルを4つダウンロード出来ましたので、今夜中にはミラーさせていただく予定です。

23:57
ようやく領域確保と転送が終わりました。
以下にミラーします。
publiccomment1.pdf
publiccomment2.pdf
publiccomment3.pdf
publiccomment4.pdf

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2004.05.28

輸入権:衆議院での審議スタート

いよいよ衆議院での審議が始まりました。ちらりと経過を覗いた段階では、ようやく文化庁担当者が、「参議院での政府答弁も、付帯決議も法的拘束力はない」とついに認める答弁を行いましたね。これが午前中の審議でした。この答弁を引き出すのに、同じ質問を何度も繰り返し、その度に明快な回答を回避するせめぎあいが続いていました。途中、あまりにも逃げ回る文化庁答弁に対して、川内議員が場外乱闘(笑)に臨む一場面も。

5月28日 衆議院審議の様子 300k Real形式への直リンク
5月28日 衆議院審議の様子 300k Windows Media形式への直リンク

ちなみに、ご存じの方も多いとは思いますが、Net Transportというソフトを利用すると、RealやWindows Mediaのストリーミングをファイルとしてローカルマシンにダウンロードできます。上記を保存すると、500M弱になりますけど(笑)。5時間分でこのサイズだから相当な圧縮率ですよね。

先ほど、およそ16時40分前後にライブラリに登録されました。
夜中に頑張って見てみたいと思います。

23:00(追記)
ファイルをダウンロードしてノートパソコンで聞きながら移動し、自宅に帰ってから残りを見ました。

内容の紹介ではなく感想を述べるならば、
・下手なドラマや映画を見るよりずっとスリリングで面白い!
・城井さんの突っ込んだ部分は、今まで多くの音楽ファンが繰り返し行ってきた指摘をかなり代弁してくれた! 爽快!
・一見穏和な肥田さんの質問は、それとなく大きく外堀を埋めてくれた!
・松本さんの文化庁に対する「君はバカか?」と言わんばかりの物言いには溜飲が下がる思いだった
・川内さんの、熱意溢れる質問と演説には目頭が熱くなる思いがした
というところでした。

輸入権を巡る昨年からの経緯を理解されている方にとっては、週末のエンターテインメントとしても極上の内容かな、と。

ただ国会はエンターテインメントではないので、来週の審議でも決して手をゆるめることなく、徹底してこれまでのウソとごまかしと詭弁を露わにしていっていただきたいと思います。

以下、本日の審議に関してコメントされているサイトを、見つけた範囲でご紹介します。
さらに、見つければ追加していきたいと思いますが、多分数日中に、どこでもコメントが書かれると予想しています(笑)。

TUNEs
ふっかつ!れしのお探しモノげっき
THE JAP HARDCORE PUNK HOMEPAGE
ぽいずん

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2004.05.27

輸入権:本日の東京新聞にて再び

もうなんか、東京新聞エライ!、って感じ。
バランスの取れた記事だと思います。

洋盤CDが消える? 著作権法改正案に批判続々(東京新聞・2004.5.27)

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輸入権:参議院へ差し戻しするために今日FAXを!

以下引用します。
元は2chスレで、私はOTO-NETAさんから。

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★本件は本日いっぱいが勝負で★超緊急で超重要らしいです★
2ch:【審議】輸入盤撲滅問題を議論スレ・第8条【直前】

地域別OFF版よりコピペ

15 名前: 名無し 投稿日: 2004/05/27(木) 02:25

著作権法改正案ですが、衆議院で民主党から修正提案が出て参議院まで押し戻されそうな勢いです!
今三党合意で修正方向に向かいつつある、との事なんですが、只、自民党の参議院の国会対策委員会が、参議院に法案が押し戻されるのに、難色を示しているそうです。委員長は京都選出の参議院議員、西田吉宏氏。
今日明日中に京都在住の音楽ファンがいかに西田氏を動かすかがネックになってきます。そこで西田氏にFAXを送って頂きたいのです。輸入盤規制の問題についての危惧を書き、もっと慎重に審議して下さいと書くだけでOKです。後名前と住所。 FAX番号は0335028897です。
今こそ京都の音楽ファンが立ち上がる時です!

【参議院自民党国対委員長】西田吉宏
yoshihiro_nishida@sangiin.go.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/%7Enishiday/

ホントウだとしたら、正念場。
2ch:【審議】輸入盤撲滅問題を議論スレ・第8条【直前】

西田氏はにっくき法案推進派というわけではないからね、書く時は丁重にね。

コピペですんません。

京都以外の方も、援護メールをお願いしますとのこと。ハガキだと到着が遅いので間に合わないそうです。
ここまでの輸入規制反対のうごきが実るかどうかの正念場です。

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ということなので、私も西田氏にメールを送らせていただきました。

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CD価格をハンバーガー換算してみる

大分前から気にはなっていた。気にはなっていたが、調べるのが面倒で後回しにしていた。
CDの価格に関してである。
ずばり、「日本のCDは本当に高いのか?」

輸入権を巡る議論でも、「日本のCDは世界でも最も高い」という意見が多く見られる。これは、例えば同一の音楽CDが、アメリカなら$13、日本盤が2500円、といった価格の比較で語られることが多い。つまりは、為替レートで換算して、金額を比較している訳である。しかし、こうした比較で良いのだろうか、というのがずっと抱いていた疑問である。

海外旅行はほんの数回経験があるだけだが、物価の比較をしようと思うと、生活費を考えないと実際のところは分からないのはないか、と思う。1ドルが100円だった頃、実際にアメリカ国内にいると1ドルという貨幣は日本での100円よりずっと使いでがあるように感じた。例えば、ホテルのチップで1ドルというのは結構多い方で、50セントあたりが普通だと言われた記憶がある。

購買者の事情を考えるなら、CD1枚購入することが、生活上どのくらいのインパクトがあるのかを含めて検討しなければ、一概に「高い」とは言い切れないのではないか? そんな疑問から、取り敢えず、各国でのCD価格をマクドナルドのハンバーガーに換算してみたい。

レギュラーのハンバーガー、1個の値段は、どうやら以下のようである。
日本:84円
イギリス:69p(131.4円)
アメリカ:$0.99 (116.4円)
(本当はもっと並べたいのだが、なかなか簡単には分からない。マクドナルド公式サイトからはメニューの価格が分からないのだ!マイッタ)

とりあえず、これで、Amazon.co.jpでトップに出てきた、アヴリル・ラヴィーンの「アンダー・マイ・スキン」を比較してみる。

日本盤:2300円=27.38バーガー
アメリカ盤:$13.49=13.63バーガー
イギリス盤:8.49ポンド=12.30バーガー

ありゃ。ホントに2倍くらいしているぞ(笑)。あとイギリス盤の方がアメリカよりちょっと安い。
しかし、これだけでは日本のCDが高いとは言い切れない。単に日本マクドナルドが現在低価格戦略を取っているだけとも考えられるからだ。

ここで本当は、「マクドナルドでアルバイトした時の時給換算」というのが出来るといいのだが・・・。

農産物や乳製品はアメリカ、イギリスではかなり安い。タバコはイギリスではむちゃくちゃ高い。
何をモノサシとして使うべきか、っていうのがなかなか難しいのですが。
住宅事情も相当異なるから、アパートの家賃でも較べにくい。そもそも部屋数や広さが違うしなあ。
あとは大学卒新入社員の初任給とか?
でも所得上許されるこづかいの額は、税金とか生活費を除いてみないと分からないし。

生きていくのに必要なお金、という点からは、新入社員の可処分所得でCDが何枚買えるか、というような較べ方をすべきなのかな、とも思います。
やってみたら、すぐには終わらないことが分かったので、この続きはいずれまた・・・・・。

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2004.05.26

河野太郎氏への質問

河野太郎議員のホームページにて、ごまめの歯ぎしり メールマガジン5月25日版が掲載され、再び著作権法改正に関するQ&Aが掲載されていました。5月になってから、何度も読者からの質問に答える内容が掲載されてきています。

今までの内容にも、かなり疑問が残る点はあったのですが、今回はなぜか驚くほどに粗雑な回答だと思いました。
あまりにもだな、と思い、質問のメールを送りました。
以下、内容です。

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河野太郎様

メールマガジン、「ごまめの歯ぎしり」5月25日の内容を拝見しお便りさせていただきます。

これまでも、海外CD輸入権を巡る問題(著作権法の一部を改正する法案)につき、多くの質問についてのご回答を読ませてきていただいております。一問一答形式のご対応にはこれまで好感を持って接して参りましたが、本日の掲載内容を読み驚きました。今までの質疑応答とはかなりレベルの異なる、唐突なまでの粗雑さに呆然としつつ一言申し述べさせていただく次第です。主に25日分の内容に付き、改めて質問させていただきます。

1.税関での対応に関する回答根拠はなんですか?

「改正案の対象になるCDは、権利者から税関に届け出をしてもらって、税関にそのリストを置いておくことになるでしょうから、ちょっと待って下さいと税関職員がそのリストを確認し、リストにあれば、法が適用されます。」とのお答えがあります。

Q1.このお答えの根拠はなんでしょうか? 法文上のどの部分が、「権利者から税関に届け出をしてもらって、税関にそのリストを置いておくことになる」というお答えの根拠になっているのでしょうか?

Q2.なぜリストにあるだけで法が適用されるのですか?

「リストにあれば、法が適用されます」とのぶ分ですが、これはなぜそう言い切れるのでしょうか? 個人用はそもそも法の耐障害のはずです。「頒布目的である」ことをどのようにして判断するでしょうか。法文上のどの部分から「同じCDを十枚も持っていれば」とのご判断が下されたのでしょうか? おみやげをあげたい友人は10人以下である必要があるということですか?

2.アマゾン、HMVでの購入に関する質問・回答の食い違いについて

質問と答えが全く噛み合っていません。
「私個人はアマゾンやHMVで日本では廃盤になってしまったアルバム、日本ではまだ発売していないアルバム、日本では 発売しているのだけれど CCCDで 音質が悪くCDプレーヤーで再生できないものなどを購入しております」という質問文は、当然ながら「Amazon.co.jp」のことであり、また日本国内各所に店舗として存在するHMVまたは「hmv.co.jp」のことであると考えられます。

Q3.「輸入盤販売店舗でCDが買えなくなるなんて、そんな法律改正は許せない」との意見に対して、なぜ「個人が購入するCDに対してはこの改正案は適用されません。」というまったく見当違いのお答えを返されているのでしょうか?

Q4.回答内容にある「個人が購入するCDに対してはこの改正案は適用されません。」とのお答えは、法案のどの部分を根拠に述べられているものでしょうか?

Q5.「個人が購入するCDに対してはこの改正案は適用されません」との内容が真実であるならば、日本の小売店が対象としている顧客はまずほとんどが個人であると考えられます。この回答内容は、つまりは「個人が購入するためのCDは一切法案の対象外である」とおっしゃっているのでしょうか? その場合、輸入規制を行う法律を制定するが、その法律はごく一部の例外を除き適用することはほとんどない、という意味になるかと思います。


3.日本発売がないCDの扱いについて

Q6.「輸入する時にこの法が適用されていないCDに関しては、その後の在庫も販売も自由です。」との回答があります。これは法文のどの部分を適用した場合でしょうか。この回答の根拠を教えて下さい。

Q7.また別の回答にて、「当局が輸入禁止措置が取られた以降に輸入されたものだと立証できない限り、違法在庫ではありません」との内容があります。この中で述べられている当局の立証責任に関するお答えは、法文のどの部分を適用したものでしょうか?

4.「情を知って」いるとされる要件について

Q8.「今、手に取っているCDそのものがこの法の適用を受けるかどうか判断できるということが「情を知って」ということですので、日本販売禁止という表示が必要です。テレビコマーシャルでこのCDは日本の販売禁止だと流したり、内容証明郵便で業者に通知しただけでは、要件を満たしません」との回答があります。特に最後に、「要件を満たしません」との文言がありますが、これは法文上のどの要件をどのように満たしていないのでしょうか?

5.全体的な質問 および今までの経緯を含む質問

Q9.河野様は、これから審議されようとしている著作権法の一部を改正する法案につき、現在の法案(実際の法律条文)が法案趣旨に添ったものであるとお考えでしょうか?

Q10.河野様は、私からの本質問以外にも、多数の問い合わせ・意見表明・質問を受けられていると予想します。一般市民から多くの疑問が投げかけられる現在の法案文が、法案趣旨を達成するための法律条文として、これ以上改良の余地もないほど完全なものであるとお考えなのでしょうか?

Q11.賠償責任は大臣が負う、ということで間違いありませんか?

平成十六年五月六日提出 質問第八八号 「今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける実務の取り扱いに関する質問主意書」提出者 奥田 建 川内博史 という文書があります。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a159088.htm

これに対し文化庁は、
「このように国会に提出している法律案について、当該法律案の所管省庁が了知している事実を説明する行為が、直ちに国家賠償法上の責任を負うべき行為と判断されることはないものと考える」との答弁を返しています。つまり、所轄省庁が国会で答弁した内容がどうであれ、国家賠償責任を負うものではない、との回答です。

さて、河野様は5月20日のメールマガジンにおいて、法の運用について大臣答弁で担保するとの内容を公開されております。
これは、大臣答弁が行われたことをもって、民間事業者の輸入行為を担保する、という意味であると考えられます。すなわち、省庁は国家賠償責任を負わないが、大臣が国家賠償責任を負う、と理解して良いでしょうか?
それとも、国家賠償ではなく、大臣個人が賠償責任を負う、と理解するべきでしょうか?

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長くなりましたが、是非とも明快なご回答をいただけますようお願い致します。
私個人は、邦楽CD還流防止に関しては許容できる内容であると考えている者ですが、法律文章があまりに法案設立趣旨と懸け離れてしまっていることから、今回の著作権法改正自体に反対せざるを得ない状況になってしまっております。
法案趣旨にありますように、日本文化を世界に向けて発信する、という目的のためには、少しでも誤解の余地を減らし、また意図しなかった権利者の不当行為を防ぐ法案とすべきと考えています。そうした点からも、衆議院での論議に於かれましては、現在の法案よりもより正しい運用が期待できるよう、文言の修正が行われることを強く要望致します。

これからの河野様のご活躍をお祈りしつつ、筆を置かせていただきます。
よろしくお願い致します。

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今回の著作権法改正案は廃案にしなくてはいけない

Hot Wired Japanに掲載された、白田秀彰氏によるコラム、インターネットの法と慣習 法律の重みについて IIを読んだ。これを読んで、やはり絶対に今回の著作権法改正案は廃案にしなくちゃいけないんだな、との思いを強くした。

法律(立法)と法廷(司法)は、それぞれの国で運用スタイルが異なるのだ。だからアメリカでなら法律が出来たあとでもあがきようがあるが、日本ではその余地がずっと小さいことなどが読み取れる。だからこそ、曖昧で中途半端な、運用次第でどうにでもなる法律を成立させてはいけないのだ。

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輸入権:東京新聞が社説で反対意見

Dubbrock's Dublogさんにて情報を知る。
東京新聞の社説にて、CD輸入権についてはいったん廃案とし、論議をやりなおすべき、との見解が表明されている。

東京新聞って、ずっと昔からイマイチマイナーな存在感があるけど、ここにしか載らない記事も結構あったし、かなり真っ当な新聞だとは思っていたけど。これは凄いぞ。

現在我が家では一切の日刊新聞を購読していないのだが、もしも勧誘に負けることがあったなら、東京新聞か毎日新聞かな、やっぱり。

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2004.05.25

輸入権:政府答弁書

The Trembling of a Leafさんにて、重要な新情報が。民主党・川内議員をはじめとする議員からの質問に対する、政府の答弁書が複数公開されている。

4つの答弁内容の内、私が重視したのは4つめのものである。この答弁がどれだけ法律の運用に影響を持つのかにいささかの不安はあるが、ここで政府は、対象の商業用レコードを「国内において」発行しているもののことである、との見解を示している。

これを素直に読むなら、日本のレコード会社がまず対象となる、と考えたいところだ。
ただし、質問における「国内で」の位置と、答弁における「国内で」の位置は微妙に異なる。これをどう理解するか?
また、「立法趣旨はこれこれである」という答弁にはなっていない。
どういうことかというと、日常的な日本語会話ではほとんど問題にはならないレベルで、ああ、大丈夫だ、と考えたいところなのだが、法廷ではどのように解釈可能なのか、という点で一抹の不安が残る、ということである。

また「最初に国内盤が存在する上でないと、国外頒布目的商業用レコードの禁止はあり得ない」という意味の答弁がなされている。こちらも素直に読めば、邦楽CDの日本盤が出た後に中国でもリリース、というケースと思える。というより、法律文の解釈方法が分かっていないとこれ以上のことは分からないのか・・・・。
「国内」という言葉がイコール日本という意味ならば、そしてそれ以外の意味を持ち得ないのであれば、アメリカ原盤の国内盤は・・・・どうなるんだろう?アメリカの企業だった場合は? その日本法人の場合は?

結局ここに例えば東芝EMIとかの固有名詞を当てはめて考えてみないわかりにくい。
けれど、日本法人と海外本社をそれぞれ別の「者」と考えてよいならば・・・・・。

いや、やはりアメリカ法人が、日本法人を「他の者」として日本盤(国内頒布盤)を発行させており、アメリカ盤を海外向けとして自ら発行している場合は・・・・、そして日本先行発売だった場合は・・・・・・

と考えていくと、確かに法文上アメリカの企業が輸入禁止措置を取ることは可能であるように思えるが、これは相当無理に解釈しているようにも思える・・・・。

うーん、こう考えていくと、実は質疑の文言が微妙にずれているからこれほど悩まされてしまうのである。
もう少し、逃げようのない質問文にならなかったのだろうか、と思ってしまった、というのが正直なところ。

やはりまだ私は安心出来ませんねー。

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音楽関係者からの公開質問状

音楽関係者667名による文化庁(河村文部科学大臣)、日本レコード協会(依田会長)に意見書・公開質問書が出されたそうです。

かなり徹底しています。私一人では絶対に書ききれない内容と量です。
ここまで徹底した質問状が生み出されるまでには、おそらく多くの方の強力があったのでしょう。

必読!

ところで、今日購入した雑誌ストレンジ・デイズでも、複数のコラムで輸入権問題に触れられていました。
これで初めて知った、という方もまだまだいらっしゃるでしょう。

あと2週間あまり!
一人一人からのメッセージを送り続けましょう。

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2004.05.22

拉致被害者 家族の帰国

小泉首相訪朝:蓮池、地村さんの家族5人、今夜帰国へ(毎日新聞)とのこと。この、あらかじめ予定されていたかのような、いざという時に使おうとしてカードを取っておいたような小泉首相の行動は非難されるべきなのだろう。一般市民の拉致そして、被害者家族の別離といった大きな苦難を、政治目的に利用している点において。

もちろん、被害は回復され、補償されなければならない。けれども日本政府がどこまでやってもそれは20年以上に渡る無視と対応不手際に対する後始末であり、どんなに飾ってみても「手柄」などにはなり得ないものだ。

我々貧乏人も同じような手法を使う時があるでしょう?
ずっと昔の借金を、忘れた頃に返すと妙に感謝されることがある、っていう、あれです。
錯覚なんですけどね。つい感謝しちゃう気持ちも分かりますが(笑)。

家族の再会は喜ばしい。
けれど、別離を長引かせた責任も取ってもらわないと物事のバランスが取れないってもんです。

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洋楽レンタルの“苦い”事例

日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合洋楽レンタルの“苦い”事例   ~国内での「口約束」はあっけなく無視された~というPDF文書を公開しました。いつかどこかで見た風景・・・・。付帯決議も、当事者以外の約束も、すべて法案成立後に無視された経緯が、当時の新聞記事を含めてまとめられています。

本当~~~~っに、政治家も官僚も一貫してますね、当時から。
騙されるヤツが悪いとでも言わんばかりのやり放題。

私は最初からレンタルショップって、放出品を中古として漁りに行く場所としてしか利用していなかったし、当時それほど法律改正に興味を持っていなかったし、今ほど猛スピードで情報収集出来なかったし・・・・・、などをちょっと後悔し、また反省しました。

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2004.05.21

レコードバカのつくり方

Tak's ウェブログさんが書かれた音楽業界の将来を読ませていただいた。著作権法の一部を改正する法案について知った2003年12月からこっち、何をしていても頭にのしかかる重い、黒い霧の中で、一瞬の涼風に吹かれたような気分の良さを感じた。

20年掛けて、音楽業界はゆっくりと自殺していたのだ!
そしてまた、どうして私を含めて、ネット中心にここまで問題共有が進んできたのか、その謎も少し解けたような気がした。

そう。彼らがケンカを売った我々というのは、じっくり時間を掛けて育成された、レコードバカなのだ。

レコードコレクターほど、いったんこうと思い詰めたら最後、どうにも始末の悪い人種が他にいるだろうか?
1枚のレコード欲しさに日本中、いや世界中を歩き回る。他人が知らないレコードをいつまでも探し求める。生活空間が圧迫されてもレコードを増やし続ける。たかが黒いビニールやら銀色の円盤やらに収入の大半をつぎ込む。

ひたすらそういう訓練を積んできた人間は、いったんターゲットを見据えると死ぬまで諦めることを知らない。
ま、いいか。こういうたちの悪い集団を育てたのは、そもそも音楽業界だったんだから。

この文章を読まれた方の中には、「ビン・ラディン」とか「アフガン」とか「フセイン」とか「CIA」といった言葉が頭をよぎった方がおられるかも知れませんが、きっとそれは単なる偶然です(笑)。

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Amazon.co.jpが輸入権に反対表明:顧客からの意見募集中

輸入音楽CDに関するAmazon.co.jpからの重要なお知らせが掲載されました。同時に、Amazon顧客からの意見を募集しています。


ぜひ、この問題に関するお客様からの声やご意見をこちらのEメールアドレス importCD@amazon.co.jp へお寄せください

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自民党:憲法改正草案にはやはり危険を感じる

自民党:憲法改正草案 新たに4権利3義務を明記へ(毎日新聞)という記事を見つけた。不思議だが、こういう危うい内容の記事はなぜか夜中にアップされ、翌日昼にはトップから消える。

気になるのは、まずプライバシー権。これを盾に、政治家・官僚の秘密主義とマスコミ封鎖を強めようと考えているのではないか、と思える。

それ以上に気になるのは、追加案が出ている3つの義務。
有事法案も通ってしまったし、憲法上でこのような義務が規定されていれば、ますます軍事国家化が容易にされてしまう。

立腹したのは理由。
「現憲法に国民の義務規定が少なく、自由や権利ばかり主張する風潮をつくった」なんてセリフ、誰が吐いたんだ?

四つの権利は、(1)情報開示請求権(2)犯罪被害者の権利(3)環境権(4)プライバシー権。三つの義務は、(1)非常事態における国への協力義務(2)家族相互扶助の義務(3)環境を守る義務。憲法第3章の「国民の権利及び義務」に追加する。

 権利、義務の両方に「環境」を盛り込むのは、「環境を保全し、国民に良好な生活を確保する」(同調査会幹部)との考えに立つ。同時にゴミ問題、地球温暖化などに対する国民の責任も求めることにした。改憲に慎重な公明党が環境を重視していることにも配慮したとみられる。

 一方、国民の義務は現在、勤労、教育、納税の三つ。これを6項目に増やすのは、「現憲法に国民の義務規定が少なく、自由や権利ばかり主張する風潮をつくった」との意見を受けたもの。しかし、こうした考え方に対しては「管理社会」につながりかねないとの批判も出そうだ。

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輸入権問題:21日、22日に私たちがやるべきこと

本当の大詰めに来ました。今まで「これって何が問題なの???」と気にされていた方も、現実の世界に影響を与える行動を取れるチャンスはあと数日です。あと数日の間に、私たち一人一人が行えることはなんでしょうか?

●推進派の方への反論を投稿する
本日(20日)放送のJ-WAVE「JAM THE WORLD」に出演した島村宜伸・元農水相と生野秀年・日本レコード協会事務局長の主張に対する反論・ツッコミを募集します。(The Trembling of a Leaf:謎工さん)
ハガキ、FAX、メールを送る
ハガキがいいみたいですよ。

●今からでも慌てて署名する(洋楽CD輸入盤禁止かさんからの転載)
* 署名を集めている店・東京編 http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/3105/1084374574/l100
* 署名を集めている店・埼玉編http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/3105/1084707341/l100
* 署名を集めている店・東海編http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/3105/1084586134/l100
* 署名を集めている店・関西編 http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/3105/1084447799/l100
* 署名を集めている店・広島編http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/3105/1084806388/l100
* 署名を集めている店・東北編http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/travel/3105/1084897423/l100
  *署名受け付け店舗

●横浜で開かれる市民集会に出てみる
5月27日(木) 19:00~21:00 「洋盤CDが危ない!横浜緊急市民集会」

●もう一度、各種情報を慌てて読みたい
左側のリンク集をご利用下さい。

ここ数日の動きとしては、主に推進派の方々からの反論が慌てて出てきている、というのが大まかな現状です。
どれもこれも、なぜか全然法案の文章に触れずに、心配ありません!、と言いつのるものばかり。つまりは、本当のことが言えないので、一生懸命ごまかそうとしている、としか思えない動きです。

あと一息、悔いを残さず行動しておきたいと思っています。

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2004.05.20

輸入権推進派議員 J-WAVEに出演

[The Trembling of a Leaf -「音楽障壁」粉砕編-]さん経由での情報。

【お知らせ】

本日夜20時より22時まで放送のJ-WAVE(東京・81.3MHz/スカイパーフェクTV・505ch)
「JAM THE WORLD」で与党側の法案推進派議員が出演します

番組公式サイト http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
番組へのメッセージ http://www.j-wave.co.jp/contents/message/


私にとって、柄でもなく国会での審議動向なんてものを追いかけていると、それはそれは脱力感という虚しさにとらわれがちになってしまう作業なのだけれど、
「分断統治」されない為に一番、必要なこと。それは、どのような問題であっても「自分には関係無い」と思わないこと。

という点はまったく同感です。

官僚って、例え自分に非があっても、原告が老衰死するまでだってずーっと諦めないでしょうし。
それでもぼくらは、いちいち騒いでいくしかないでしょう。

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2004.05.19

Winny 金子氏容疑を否定

ようやく本人の言葉が外に出てきた。これも非常に簡潔な記事なので詳細はまだ不明だが。

ウィニー:「著作権侵害するなど、分からず」東大助手
(毎日新聞)

至極真っ当な上申に思えるのだが。

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2004.05.17

CD輸入権問題 いよいよ佳境へ

海外CD輸入権を巡る問題も、いよいよ大詰めを迎える。何しろ、予定からすればまもなく衆議院での審議が行われるはずである。3月以降、ネットを中心に広がった問題共有は、果たして現実に影響を与えることが出来るだろうか?

既に多くのサイトで情報がまとめられているが、その中で私が注意を引かれたものをまとめてみる。

見直し規定がある?(The Trembling of a Leafさん)
5月17日 テレビ朝日による報道において、甘利明・元労働大臣が明確な間違い(または勘違い、または虚偽の発言)をしていた件を指摘。
この番組内容の書き起こしをfacethemusicさんが作成して下さっています。

こうした発言が誤りだった場合でも、発言者に損害賠償請求をしたり、虚偽証言で偽証罪に問うことは出来ないのですよね・・・・。今回の問題は法律の改正ですから、本当のところは裁判の判例を積み重ねる以外には証明方法がないのだろうか、とも思います。となると、レコード買うのにいちいち裁判なんてやってられっか!、というのが一般的な感覚ですよね。
年金問題や北朝鮮訪朝問題など、大きなニュースがメディアを賑わせている隙に、そろっと別の法案を通してしまうというのはここしばらくの政府によく見られる動きなので、そのあたりが心配ではあります。

同じく5月17日、TBSラジオ / 森本毅郎・スタンバイ!に高橋健一郎さんが出演、輸入権問題について話をされたそうです。こちらも書き起こしを作成して下さった方がいます。
高橋さんの近況はこちら。シンポジウム、記者会見と大忙しだった小野島大の近況はこちら
高橋さんのblogの中で、アジアにおける日本音楽ソフトの需要予測という三菱総研の報告書が紹介されていました。

時間もなく、また厳しい状況の中、各種メディアを通じて問題を広く伝えて下さったことに感謝。日経新聞朝刊もにツーショットで載ったお二人だけでなく、もちろん、ピーター・バラカン氏をはじめとする賛同者の方々もきっとそれぞれに動いて下さっていることと信じます。
けれども、これは法案の国会審議を巡る問題ですから、結局は私たちそれぞれがどう動くか、発言するか、という問題でしょう。次の世代のために、どういう環境を残していくべきか、という観点から。

日本弁護士連合会が 「知的財産推進計画の見直しに関する意見」を公開しました。全文はPDFで公開されています。

ITmedai 連載第3回:輸入音楽CDは買えなくなるのか?
日本レコード協会登場。全く新しい情報はない。少なくとも、「日本の音楽文化隆盛に向けて一役買う」ような意気込みは全く感じられない。「CD-DAの市場は今後伸びることはない」という見通しは正しい気がするが、SACDにしたって伸びはしないだろ、と思う。個人的には今後の新譜が全部DVD-Audioになってくれてもひどくは困らない気がする。少なくとも、出来損ない規格のCCCDによってライセンス料がイスラエルに流れることにより、パレスチナ問題においてイスラエル支援に繋がるよりは断然いいような気が・・・・。
あ、でもDVD-Audioのライセンスってどこが持ってるんだろう? 今度調べてみよう・・・・。

日本各地で署名オフの動きが広がっている
私個人は、思いも掛けなかった家族の入院と親戚の不幸で、ここまでまったく週末動けなかった。
残された時間で出来るだけのことをしたい。現在求められているのは、議員さんへのハガキ送付。もちろん、会いに行こう!、という方はきっとその方がいいでしょう。

あと1週間、出来るだけのことをしておきたい。
自分なりに、後悔を残さないために。

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2004.05.15

あぶらだこ 6月に新作

書店でQJの表紙がちょっとめくれていて、おおきく「あぶらだこ」の文字が見えたので手にとってみた。1ページ広告で、6月に発売されるニューアルバム、そして記念ライブの情報が。

情報はこのあたりに。

あぶらだこ サポートページ
その後のあの話~ あぶらだこ、6thアルバム完成編(CD Journal)

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2004.05.13

Winny摘発の不当性と将来をつらつらと思ふ

関連HP運営者宅を捜索に見られるように、警察ではWinnyというソフトウェアの使用方法や技術的なサポート記事を掲載していたサイトの運営者のところに家宅捜索を行っています。ここまで来ると、明らかに人権侵害に踏み込んでいます。思想・表現の自由を保障する基本的人権を踏みにじっています。こういうのを権力の横暴と言うのでしょう。

P2Pファイル共有ソフト総合情報サイトというサイトもありましたが、全てのコンテンツを消去したようです。その他、どのようなサイトが今まで存在していて、今どうなっているのかについては、we all DOWNLOADなどである程度分かりました。

これからどうなっていくのだろうか、と考えつつ、名前は知りつつも試したことのなかったFreenetについてちょっと真面目に調べてみた。このソフトは、インターネット上で匿名性を保ちつつコンテンツを公開する方法を実現するために開発されたものである。つまり、恒久的な言論の自由を確保するためのものである。これは、どんな思想や意見であろうと制限してはならない、という思想に基づくものである。

WinnyもFreenetを参考にしながら開発されたという。匿名性については草分けのソフトウェアなのだ。
ただ、Freenetはファイル共有ソフトではない。そうした機能も持ってはいるが、言論の自由を確保するためのものなのだ。

匿名性を確保できるコミュニケーションツールって、今どうなっているんだろうと少し調べてみると、Zeropaid.comというなかなか凄い名前のサイトを見つけた(笑)。なるほど。こういうサイトが存在しているから、P2Pというと著作権侵害、って短絡回路が育っちゃうんですね(笑)。それでも様々なソフトが紹介されているので、匿名性を実現したものってあるのかどうかを見てみた。非常に少数であった。これは少し意外だった。

匿名性を指向しているソフトウェアとしては、WASTEMUTEFreenetなどくらいである。一つ、まだ生まれたばかりのようだがI2Pというソフトを知った。個人的には、このソフトが成長していってくれることを望みたい。

I2PはインターネットのTCP/IP網上に、匿名性を確保したネットワークを構築するソフトらしい。それも、単にVPN的にトンネル構築するのではないようだ。I2Pで公開されるサーバーは、「IPアドレスでは到達出来ない」。サーバー側はアクセスしてくるクライアントのアドレスが分からないし、クライアントもサーバーのアドレスを知ることが出来ない。またこの機能は特定のアプリケーションに制限されるものではない。

例えば自分のマシンにI2Pのルーターを構築する。その上で、自分のマシンでHTTPサーバーを動かす。HTTPサーバーとI2Pネットの間で鍵ペアを交換し、HTTPサーバーがI2Pネットワークに接続できるようにする、という感じになるようだ。そしてI2Pは、ほとんどのインターネットクライアントに透過的なトンネルを提供できるという。

今のところはまだ実験的なリリースのようだが、いずれインターネット上の匿名性は、現在よりも数段進むだろう。現在Freenetを使用しているユーザーも、I2Pが安定したら、Freenetの機能を完全に包含した理想的なものになるだろうとコメントしている。

言論の自由は基本的人権であり、著作権ごときのために侵害されることなどあってはならない。
Winny作者逮捕、そして関連ウェブサイトへの捜索など、権力も財力もない個人をねらい打ちにした警察の行動は非難されてしかるべきだろう。
そして最悪の時代に備えて、一般市民は自分たちの人権を守るための道具を用意しておく必要があるだろう。
それなくしては、中東の実情も、アフリカ、ラテンアメリカの実情も、私たちは知るすべを失ってしまう危険があるのだ。いや、国内の現実についても、ほんの身の回りのことすら知ることが出来なくなってしまうかも知れないのだ。

備えあれば憂いなし。

(2004.05.14追記)
しまった。GNUnetについて触れるのを漏らしていました。こちらは、かの有名なGNUプロジェクトにおける、検閲に対抗できるP2P通信フレームワークだそうです。つまり、まだいきなり誰でも使えるアプリケーションではない、ということですね。

こうして改めて調べてみると、どうもWinnyというソフトは、世界でもあまり相当するものが他にない、孤高のソフトだったらしいことが分かってきます。うーん、これってやっぱりもったいない部分が相当あるんでは?

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「副作用」は覚悟していた――文化庁に聞く著作権法改正の舞台裏

「副作用」は覚悟していた――文化庁に聞く著作権法改正の舞台裏 を読み、むかむかしながらも、キャリア官僚の口頭弁論の巧みさには感心してしまった。

それにしても、「輸入CD全体へ影響を及ぼすことは予想できた」とはなんたる言いぐさか。文化審議会も参議院もコケにしまくった発言である。議員さん、怒って下さい!

 パブリックコメントは一般公開されていない。だが、これは何も隠しているのではなく、一般公開することを念頭において募集しなかったという単純な理由からであり、情報公開請求があればいつでも開示するという。

私が読んでいて一番腹立たしかったのは上記部分です。
なんと厚かましいことか。

 「洋盤に対する懸念や、CDの価格が高止まるのではないかという懸念については、法案の起案段階から想定していたことで、その点に関する批判は仕方がないと思っています。(法案は)その上で、国際社会の一員としての日本の立場を考えたものです」

ムカムカムカムカ・・・・・。
全然最初の法案趣旨説明と違うじゃないか!
参議院審議会での説明とも違う!

・・・・しかし、このITmediaの連載はなかなかしっかりしている。
どんな問題でも、双方の言い分を遮ることなく提示して、判断は読者にゆだねる、というのが正しい姿勢だと思うから。

ただ、この文化庁の方は私に対してはなんの安心感も与えてくれなかったし、何をどう理解しろとおっしゃりたいのか分からなかったし、それなら最初からそう言えよ!!!、という怒りをかき立ててくれた。
このような官僚を相手に仕事をしなくちゃいけない政治家って、ホント大変だろうな、とちょっとだけ思った。

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今ひとつ分からない、Yahooチャットでのわいせつ取り締まり

わいせつ映像生中継、ヤフーが刑事告発へ証拠集めを見てちょっと驚いた。これは一体なんの罪状にあたるのだろうか?

疑問1:「悪質な参加者」ってなんだろう?
 私には悪質の意味が分かりません。全然実際の状況を知らないからなのかも知れませんが。
 これってチャットでしょ? 希望者が参加している何かじゃないんでしょうか。
 問答無用、どこでもいきなり出現、という参加者なのでしょうか?

疑問2:「参加者の苦情」ってなんだろう?
 アダルトの部屋に参加しておいて苦情を言うのはどういう人なのか理解に苦しみます。
 もちろん、「ここは性の悩みに関する議論の場所です」という趣旨の場であるなら、いきなり脱いで見せつけるのは迷惑でしょうが、そのレベルって、チャンネルの管理者とかがどうにか出来ないもんなんでしょうか?
 参加自由なチャンネルなのだとしたら、「ここは議論の場です」といったような規定を作れる人もいないはずだし。

疑問3:「そそのかす参加者」って誰だろう?
 そそのかす参加者って、苦情を言う人とは違いますよね。多分。
 ということは、苦情を言う人って、参加していながら、別の人のそそのかしを黙認してるってこと?
 なんだかよく分かりません。

疑問4:「まじめな参加者」って誰だろう?
 「まじめな参加者は不快感を抱いており、許される行為ではない」とYahooサイドはコメントしているようですが、いったいどういう実体なんでしょうか?
 もちろん、様々なチャンネルに行って脱ぎまくるんだったら迷惑そのものでしょうけれど、アダルトテーマの場所なんですよね? アダルトのコーナーでは、どんなまじめなチャットが行われているのでしょう?

これって、アクセス出来る人を限定した、会員制の場なら問題ないんでしょうか?
 多分そうなのでしょうね。でもチャットのチャンネルって公の場所だったのかな?

Yahooチャットの規約に、何かしら露出行為に関する規定があるのでしょうか?
 もしあるのなら、刑事罰だのなんだの言う前に規約違反で会員登録を削除すれば済むはず。
 規約にないのなら、勝手にID削除なんかしていいのか、という問題が。

どうもすっきりしません。
これ、どういう問題なのでしょう?

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住基ネット:カード発行はたった84万枚?

住基ネット:総務省、カード発行枚数調べず(毎日新聞)のニュースにはあきれるしかないですね。

 初年度発行枚数を総務省の推計通り約84万枚とすると、人口比で見た普及率はわずか0・7%に過ぎず、専門家や市民団体から「税金の無駄遣い」との批判が出ている

無駄遣いに見えますが、きっと総務省の見解は違うのでしょう。つまり、カードを発行して利便性を享受する人の数なんて、きっと気にしていないのです。単に国民総背番号制を無理矢理導入したかっただけ、という意図があまりにも透けて見えます。

これだけ利用者が少ないことがばれると、住基ネット自体の不要論が勃興しますから、それで総務省も数量調査をしないのではないでしょうか。

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Winny関連:議論はこれからか

多くの課題を投げかけているWinny作者逮捕事件だが、本日の締めとして、見つけた情報をいくつかメモしておきたい。

音楽配信メモさんの5月12日記事では、昨年Winnyによる著作権侵害裁判状況などへのリンクも紹介されている。この裁判記録はかなり笑える。というか、まったく笑えない。もちろん、裁判のごく一部を見て何が分かるわけでもないのだが、ハイテク捜査に実際携わっている警察の方が、おそらくは一般人のパワーユーザーよりずっとスキルは低そう、ということは見て取れる。

「Winny開発者逮捕」で識者の反応様々(日経ITビジネスニュース)に寄せられたコメントも興味深い。個人的には、東 浩紀氏(国際大学GLOCOM)のコメントにある、
  いまや著作権は、インターネット規制を推進するときのマジックワードになっている
という部分が非常に気になっている。著作権のためなら不当逮捕してもいいのか?、って。
レッシグ教授と一緒にアジテーションしなくちゃいけないかも知れないな、と(笑)。

くまをとるというblogにおいて、国際大学GLOCOM 石橋啓一郎さんがwinnyを肯定的に議論するというエントリを起こされており、私にとっては大変興味深かった。何より、CD輸入規制もそうだが、現在日本では著作権ビジネスがどうも妙な動きを見せているのだ。

全ては繋がっている・・・・・。
私はそう思っていますから、海外CD輸入規制も、書籍・雑誌貸与権も、イラク特措法も、年金改革も、国民健康増進法も、住基ネットも、文春販売差し止めも、今のところ賛成できる部分がどこにもありません。

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2004.05.12

「出来損ない」の著作権保護が創造性をダメにする

CODE ― インターネットの合法・違法・プライバシー」「コモンズ」といった著書で知られる、ローレンス・レッシグ教授のインタビューがasahi.comに掲載された。冒頭Winny作者逮捕についても残念なこととコメントしている。

最新作「Free Culture: How Big Media Uses Technology and the Law to Lock Down Culture and Control Creativity」が出版されたばかりだが、この本はPDF版を始め無料でも入手できる。、すでにダウンロード数は18万に達しているとのこと。

この本の主題は、著作権である。間違った著作権管理は文化や創造性を阻害する、という観点に立っている。

 ――「この戦いがいかに大事か、近所の人たちにも教えてあげよう」という書きぶりなど、アジテーションめいた本ですね。

 もちろん。アジテーションだから。

著作権ビジネス、知財バブルの本家はアメリカであることを考えると、日本に住む我々にとってもこれから重要になってくる課題ではないかと想像される。

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掘り出し物

このところ、政治的なテーマばかり追いかけたり、書いたりしていて、全然楽しくないblogになってしまっているなあ、と自分でもつくづく気が沈みます。でも「今まで買えていたものが買えなくなるなんて許せない!」というレベルの話をレコードに関してしているなんて、イラクやアフガニスタン、そしてパレスチナの人々が置かれている理不尽な暴力(もちろん、イスラエル、アメリカ、イギリスによるもので、日本も荷担しているのが悲しい・・・・)と較べるとお話にならないですね・・・・・。

そんな日々でも、相変わらずチャンスがあれば中古店をチェックしてしまうわけですが、今日は久々に掘り出し物に出会いました。

仕事帰りに、地元のブックオフに立ち寄ってみました。また売り場レイアウトが変わっていました。最近よく変わります。最初250円~のCDコーナーをざっと見ていましたが、どうも何もないような感じ。
しばらくはちょっと離れた奥の方にいっちゃってたビデオコーナーがDVDと一緒にCDの隣に引っ越して来ていました。背の高い棚に変わって、なんとなく在庫が増えたような印象を与えます。

それでも映画は別に何もなく、邦楽は相変わらずで特になく、洋楽は?、と見ていくといつの間にかDVDコーナーに・・・・。あれ?、洋楽ビデオはどこ? そう思ってもう一度端から見ていくと、ああ、こんなところに、というくらい中途半端な位置に、ホンの10本あまりが並んでいるだけでした。やれやれ。まあいつだって、洋楽ビデオが大量に並んでいたことなんてないんですけどね。

今日も別にどうってことないよなあ、と念のためじっくり見ていると・・・・・・えっ!!!!!、まさか!!!!

我が目を疑いました。でも本当に目の前にありました。
「XTC ルック・ルック 350円」・・・・・・・・・・・・・・・。
なんと!

ありゃまあ。
ヤフーオークションでも、5~8千円にはなっちゃうかな、というアイテムがこの捨て値!
LDだと倍くらいになることがありましたねぇ。
イギリスのバンド、XTCの、今世界的に絶版になっているビデオクリップ集です。

実はこのお店でこのビデオを見たのはこれが2回目です。
最初の時は、なんと本当に目の前で、タッチの差で別の人が持って行ってしまい、そのまま買われてしまったんですよね・・・・。950円だったかな? あればショックでしたねえ・・・・・。

私のように、遅れてきたXTCファンにとっては垂涎の的なビデオなんです。
あー、びっくりした。
多分これで1年分くらいの運、使い果たしたような気がします。

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ITmediaで「連載:輸入音楽CDは買えなくなるのか?」がスタート

連載:輸入音楽CDは買えなくなるのか?がソフトバンク系のITmediaでスタートした。まさにギリギリのタイミングではある。5月4日のシンポジウムの取材に基づく記事のようだ。

音楽系ではないメディアでも、こうした記事が徐々にではあるが増えてきたように思う。
まだまだ状況は予断を許さないので、さらに各種メディアが真っ当に機能してくれることを望みたい。

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勝手にWinnyを「違法ソフト」と呼ぶ読売新聞の連載

連載【IT奔流 ネットの表裏】(1)winny 危険の連鎖という記事が出ているが、ただの解説記事かと思えば、驚いたことに執筆者による予断を含んだ内容だった。

Winnyを対象としたウイルス感染により、警察の捜査資料等が流出した事件にふれた部分で、以下のような記述があります。

  アンティニーは、公的文書の流出という重大な結果を招いたが、ウイルス対策会社「トレンドマイクロ」によると、その「危険度」は「低」だという。他のウイルスのように、パソコン内のデータを破壊することがないからだ。

「個人情報の流出は考えようによっては最も危険だが、ウィニーをインストールしなければ感染はしない」と、同社責任者は言う。

 公的文書の流出問題がきっかけとなって、図らずも警察官までが“違法ソフト”を利用していたことが明らかになった。

 これに対し、違法コピー排除のために活動する「コンピュータソフトウェア著作権協会」の久保田裕専務理事は、「裏切られた気持ちだ。皮肉なことにアンティニーは、匿名で違法コピーをやりとりできるという、ウィニーの危険性を認識させる役目を果たしてくれた」と語った。

ちょっと待て! 違法ソフトってなんのことだ!
あなたは裁判官か? ソフトウェアの違法性っていったいなんの話だ?
そもそも今回の逮捕も、ソフトウェア作者の著作権侵害幇助罪によるもので(これ自体不当だと思っているが)、ソフトウェアに非合法性があるなどいう話はどこにもないのである。

こういう細部にこそメディアの誘導があるんですよね。
こうした報道姿勢が一番危ないです。
こういうデタラメをやられると、是が非でも裁判で無実を勝ち取って欲しくなります。

(追記)
一方毎日新聞にはこのようなコラムが。
新聞紙上でこのようなまっとうな意見が読めるとは思っていなかったので驚きました。

発信箱:ウィニーの責任

 科学技術はもろ刃の剣だ。だからこそ、開発者はその使われ方に無関心であっては困る。常日ごろそう思ってはきたものの、ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者の逮捕にはびっくりした。

 これが法律違反のほう助なら、アインシュタインや核分裂の発見者は原爆投下をほう助したことになるのか。それどころか、ウィンドウズを開発したビル・ゲイツ氏は「ウイルスまん延のほう助」という見方さえ成り立ちそうな気がしたからだ。


ウイルス蔓延幇助罪については、まったく同じようなことをWinny作者逮捕は強引過ぎると思うで書かせていただいたのでさらにびっくり(笑)。

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再びWinnyネタ これもWinnyのせいだとでも?

都内7か所の公衆電話番号、ウィニー通じネットに流出(読売新聞)との記事が。今日は見出しにはWinnyの話題は少ないですが。


 警察の捜査情報流出などが問題化しているパソコンのファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて、東京都内7か所の公衆電話の番号リストが、インターネットに流されていることが12日、分かった。NTT東日本では、7か所の電話番号を変更し、流出経路を調べている。

 同社によると、ネット上に掲載されたのは、「東京都内と埼玉県内の計12か所の公衆電話の番号と設置住所」とされるリスト。「コンビニの横」といった目印情報も記されていた。

 このうち、東京都内の7か所の電話番号は正しかったが、同社で管理する公衆電話番号のデータベースには、目印情報は含まれていない。住所表記の仕方も異なっていることから、同社は「社内から直接情報が流出した可能性は低い」と見ている。

 公衆電話は、犯罪行為などで犯人が身元を隠すために悪用される可能性などがあるため、番号は公表しておらず、個人商店の軒先やビル内に委託設置する場合でも、番号は知らせていない。同社広報室では、「本来外部に出るはずのない番号がまとめて出てしまった事態は深刻。早急に調査したい」と話している。


これって、そもそも情報の流出がまずは問題であって、流通経路がWinnyだった、という話です。
それでも、こうしたネタを振り続けることで、一般の人に「Winny作者はこんなことにも関わっていたのか?!」と誤解させる効果はありますよね。つまり、こうした記事の存在自体が、メディアも何かしら今回の検挙に荷担しているのでは、との思いを強化してくれます。

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邦楽CD還流防止とアジアからの輸入盤

音楽関係者286名が輸入CD規制に反対声明を発表という記事で、共同声明のことを書いたばかりだが、声明に対する異議も表明されている。その中でも、検討すべきと思われるのは絵文録ことのはさんの言われている切り捨てられるアジア音楽ファンという観点だろうか。

実は私自身が今まで何人かの議員に送った意見書や、投稿したパブリックコメントで「この法案は廃案とすべきである。もしも還流防止が目的ならば、最低限それを明文化することが必要」と書いてきているのであった。私自身はどうしてそう書いたのだったか?

邦楽CD(=日本のレコード会社が原盤を持ち、海外でのプレスは日本企業からのライセンスとなるような音楽CD)を海外でも売ろうと思うと、いくつかの方法があります。一つは日本プレス盤をそのまま輸出すること。これが一番シンプルですし、今まではほとんどがそうだったのだろうと思えます。この場合、日本盤の価格は、特に中国の物価水準からすればとてつもない高額商品となり、大量販売などは見込めないでしょう。もちろん、70年代にイギリス等からの極めて高価な輸入盤を買ってた日本人はいたわけですから、それと同じと考えることは出来ますが、購買層は少数派にとどまるでしょう。

だから、アジア圏への正規ライセンス提供を低価格で行いたい、そのための保証が欲しい、というのが本当に目的なのだったら、そうしたケースのみを対象とした法案に書き変えるべきである、というのが私が書いた意見でした。この場合、当然対象は「還流CD」だけにする必要がありますから、最初の発売が日本でのものでなければ、「還流」に当たらないはずです。つまり、アジア諸国のアーティストのCDが国内版発売されていたとしても、それは輸入盤がオリジナルであり、国内版が海外ライセンスの元に発売されたものとなります。この場合の還流とは、例えば日本プレスのエルフィ・スカエシがインドネシアに輸出されるようなケースでしょうか。

私はここまで限定した内容に出来るならしろ、という提言を送りました。それが可能なのだとしたら、「法案趣旨は還流防止」という言い分が、それなりの真実だったのだろうと思えるからです。

対象を「還流」に限定できない法文だとすれば、それはやはり正しい法律ではあり得ないと考えます。
つまり、還流と同時に、各種アジアからの輸入盤だけが規制を受けるなどという事態はあってはならないものだと思います。もちろん、「中国盤の浜崎あゆみが手に入らない~」という不自由さは生まれるので、決して手放しでほめられたものではないのですが・・・・。

また私自身が書かせていただきました、日本レコード協会の声明文はこう読むの中でも、何故か「欧米諸国からの洋楽直輸入レコードが買えなくなるのではないか」という文章において、わざわざ「欧米諸国」という但し書きがついているよ?、なにこれ?、という指摘をさせていただきました。そんな狭い範囲で保証されても無意味なんですよね。だからこそ、この日本レコード協会の声明は私たちになんの安心ももたらさないどころか、反対に不安を後押しするのです。

長くなりましたが、音楽関係者の声明において、私はことのはさんの言われるような、

つまり、この「音楽関係者」は「アジア盤は禁止されてもいい」というのだ。

という解釈をしていないのです。つまり、私自身が書いて送った意見と同じく、「邦楽CD還流が問題だと主張するなら、邦楽CD還流だけを対象とした法律に書き改めよ」という意味だととらえたのです。そうすれば必然的に、「邦楽」という言葉が指す対象も具体化する必要が出てくるでしょうし。

アジア盤だけは輸入規制を受けてよい、などということは絶対ありません!!!

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2004.05.11

Winny開発者逮捕記事の誘導的文言

昨日発生した、Winny開発者逮捕の件だが、本日になっても当局よりの報道姿勢が新聞には見られる。
例えば次の記事。

掲示板に「著作物課金制度古い」…ウィニー開発者(読売新聞)

金子容疑者がインターネット上の掲示板に「今の著作物に対する課金システムは古い。ユーザーはクリエイターに直接、金を払うべきであってCD業者などへの中間マージンは無くてもいいはず」などと書き込んでいることが11日、わかった。

 金子容疑者はウィニーの開発を2002年4月に掲示板「2ちゃんねる」で宣言。同年10月、「デジタルデータに関してはこれからの時代、流通コストが限りなくゼロになっていく」「クリエイターに直接お金が支払われるなら、ソフトはコピーフリーで構わない」などと書き込んでいた。

この「などと」の使い方が気になります。通常、「~などと発言している」という言い回しは、発言内容をどちらかといえば非難する場合、または馬鹿にしているような場合に使うものです。もちろん、まったく中立な言い方としても成立はしますが、マイナスの響きになる可能性も高い言い方だと思います。

しかし、上記に挙げられている発言内容は、どう読んでみてもネットワーク技術の進歩とデジタルコンテンツ流通に関する見解であり、こうした議論は多くの人々に共有されているものだと思われます。つまり、全く犯罪行為に対する意図などこめられていない、普通の意見ではないでしょうか。

こうした新聞記事での扱いを見ると、どうしても無理矢理有罪に持ち込みたい、またはこうした行為は法に触れると思いこませたい、という意図を感じずにはいられません。

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音楽関係者286名が輸入CD規制に反対声明を発表

私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対しますという声明が出た。

また文化科学庁にて記者会見がもたれるとのこと。

音楽メディア関係者268名による
著作権法改定による輸入CD規制に反対する声明
発表のご案内

◎日時:04年5月13日(木)14時~15時
    受付開始13時30分

◎場所:文部科学省記者クラブ(★10F)
 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 ★03(5253)4111(代表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki2/map.htm

◎定員:30名

◎出席者(50音順):小野島大(音楽評論家)、北中正和(音楽評論家)、斉木
小太郎(「ミュージック・マガジン」編集部)、高橋健太郎(音楽評論家)、藤
川毅(音楽評論家)、他

まだ結果がどうなるのかは全く不明だが、現実に行動することで確実に何かが動くだろう。
諦めてしまうことこそを、権力側はもっとも望んでいるはずだから。

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2004.05.10

Winny作者逮捕は強引過ぎると思う

ウェブ上の新聞だけでなく、各紙の夕刊でまで1面記事になっているという異様な事態が生じている。Winnyという名のファイル共有ソフトの作者を著作権法侵害幇助容疑で逮捕した、というものである。

ネットでも非常に多くの議論が飛び交っているが、包丁を使って殺人事件が起きた時に、包丁職人を逮捕するようなもの、である。そもそも非常にムリがあるのだ。それが許されるのなら、まずはウイルス蔓延幇助罪でマイクロソフトが検挙されなくてはいけないはずである(常習犯であることも明らかなので、厳罰に処するべき(笑))。

非常に怪しいのは、各紙でかなり共通した報道内容となっていること。
特に、

「結果的に自分のやった行為が法律にぶつかってしまうので、逮捕されても仕方ありません」と話しているという。
というあたりが極めて疑わしい。逮捕直後の警察談話などというものは全く信用できないものである。そもそも取調調書だって、絶対に容疑者の言葉通りになんて記録しないのだから。

法律に抵触しない行動を取っている人間を、強引な容疑で逮捕するなんてことは許されないだろうよ。
大変だとは思うが、略式裁判ではなく正式な裁判で無罪を勝ち取って欲しいと切に願うものである。

ついでに言うと、各紙の記事では、警察や自衛隊からの情報流出にも触れているが、これはまったくのお笑いである。

今年3月、ウィニー利用者だけに感染するウイルスが広まり、京都府警や北海道警の捜査報告書、高知市消防局の火災報告書、陸上自衛隊の隊員名簿などが相次いで流出。容疑者の実名なども記載されていたため、警察官らのウィニー利用に批判も高まっていた。

読売新聞記事より

これは最高のジョークだ。この流出というのは、要するに使った人間のスキル不足を露呈している話であって、Winnyというソフトウェア自体と情報流出は無関係なのだ。例えば電子メールで言うなら、間違って秘密のファイルを添付してしまったとか、宛先を間違って、送ってはいけない人に送ってしまった、というレベルの話である。まさに逆恨みである。

この情報流出事件の後だからこそ、今回の逮捕はかなり不当で強引なものになったのだろう。
実は単なる逆恨みなのだと思うが・・・。
逆恨みで、一般市民が逮捕・告発なんてされたら堪ったもんじゃないです。

(追記)
ところで、著作権侵害幇助容疑、と呼ぶからには、まず前提として著作権侵害で有罪となった事件が必要なはずだ。これは取り敢えず、Winnyによるファイル頒布で逮捕された2名がいるから、一応実体はある。しかし、ソフトウェア作者がこの2名に対して、なんらかの幇助を行ったと言えるのか? 配布している本人は、「著作権侵害となるような行為は行わないで下さい」と書いているのに? 作者の指示に従わなかった2名が悪いのではないのか?

殺人幇助なら、必ず殺人事件が存在するのである。

 コンピュータソフトウェア著作権協会などの2003年の調査によると、「Winny」を含むファイル共有ソフトの利用者は、過去に利用経験がある人を含め推定約185万人。現在利用している人が入手したファイル数は平均162で、その大半が著作権法侵害の疑いがあるという。

 「人気映画やゲームソフトなどの違法な“公開”が多数行われているのが現状。被害額は算定できない」と同協会は嘆く。

産経新聞

という談話を見よ。
被害額の算定すら出来ていないのだ。
一体、幇助したとされる実体はなんなのだろうか?
行方が気になる事件である。

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2004.05.09

これから若者たちは・・・・

日本レコード協会の声明文はこう読むの記事に対して、多くのトラックバックをいただきました。淡々と好き勝手なことを書かせていただいているこのblogでの、今のところ最も多いトラックバックであります(笑)。病人の付き添いで、朝まで病院にいた日の明け方あたりに書いたもので、今読み返すと微妙に言葉足らずだったという反省もあります。

時々思い出したように書いてはいますが、もともとこのblogを始めた目的というのは、個人的に好きな音楽や本のことを書き残しておこう、というものでした。blogのサブタイトルも「本と音楽に関する個人的備忘録」となっています。最近すっかり内容が偏ってしまっています・・・・。偏らざるを得ない、今の日本の状況は、かなり私にとって気に入らないものであります。音楽だと小説だのの話に夢中になるなんて、そんな平和ボケでいいのか、とかつい考えてしまうくらいです。

これって、相当危険な兆候だと思うのですよ。つまり、働いて、報酬を得て、それで好きなものを買う、という生活自体が脅かされている、ってことですよね。反対に、70年代から90年代前半の日本が、如何に平和な時代だったか、ということなのかも知れません。

最近「金で買えるアメリカ民主主義」グレッグ・パラスト (著)とか、「「非国民」のすすめ」斎藤 貴男 (著)、とか、「一本の鎖―地球の運命を握る者たち」広瀬 隆 (著)とかを立て続けに読んだんですが、つまりはそうした大きな動きが背景にあるからなんだろうなあ、と。あれ、なんか出版も音楽も、妙に窮屈な感じがしてきたぞ?、という感覚はきっと正しいのです。

20年ぶりのわいせつ裁判で書いた松文館事件や、皆さんの記憶にも新しいだろう週刊文春の販売差し止め、そして今回の著作権法改正などを同時期の社会問題と並べてみましょう。それは例えば、イラクへの自衛隊派遣だったり、住基ネット問題、東京都立学校における国旗掲揚と君が代斉唱時不起立教員処分、青少年保護条例の相次ぐ強化、そして軍備拡張をにらんだ憲法改正論議などだったりします。「「非国民」のすすめ」を読むと、国のために命を捨てられる人間を育てようとしているらしき文部科学省OBの発言なんてものが存在したことなどが分かりますしね。

ついでに「アカシックファイル―日本の「謎」を解く! 」明石 散人 (著) あたりを併読すると面白いと思いますよ。真実の吟味ってどうやればいいんだろう、という点について、さまざまな示唆が得られますから。「アカシック・ファイル」の中で、

もうこの国の庶民レベルの若者に未来はないよ
と書かれているのが、恐ろしいほどの真実味をもって迫ってきます。

さてさて、前置きがすっかり長くなりましたが、今日書こうと思ったのは、中学生~高校生くらいの若者のことなんです。

私は本日、最近買ったLPを聴きながらCDの整理をしてました。プラケースをソフトケースに移行、という作業の続き。最近しばらくやってなかったんですが、LP置き場がなくなってきたので、LP棚にあったCDボックスセットを取り出して、そのCDボックスの置き場を作るためにプラケースからソフトケースへの移植を進めた、という次第。

10年以上前に買ったCDを見ながら、それを買った頃のことを思い出したりしていました。よくもまあこんなにいろいろ買ったよな、というものが出てくるんですが、それって私が社会人成りたての頃のものです。でそういうものを買うに至る前の10年というのは、限られた小遣いで中古レコードをせっせと買い集める日々だったわけです。

あー、でも中学の時って、とにかく洋楽聴いてる人間って少数派だったよなあ、と思い出したりします。TVの歌番組と歌謡曲、というのが主流派で、一部に日本のロック(矢沢永吉とか)ファンがいて、一部にビートルズファンはそれなりにいて、っていう感じ。高校になると洋楽ファン自体は結構いたけど、持ってるレコードがだぶるような友達はやっぱり数人だったし。大学になると圧倒的にいろんな人間がいたんですけど、話を聞いてみると、みんな地元の中学・高校時代には趣味の友達が周辺にはいなかった、って言ってますね。

今回の海外CD輸入規制問題に関しても、例えば次のような指摘がありますよね。
 ・別に普段CD買ったり音楽聴いたりしてない人間も多いし、
 ・輸入盤なんて今まで買ったことない人だって多いだろうし、
 ・そもそもCCCDだって気にせず買ってる人はいるわけだし、
という指摘。
これは真実だろう、と私は思っています。
けれども、だからと言って、「困るヤツは少数派なんだから」などという理由で法改正を許してはいけないよな、と強く思うのです。

なぜならば、環境の変化に対してもっとも抵抗力をもっていない弱者は若者だからです。
「いざとなれば個人輸入だ!」なんて言えるのはオトナです。自分で収入を得ているオトナです。
日本語解説がついていなくても、外国語のライナーがあれば足りる、というのは外国語の勉強までした一部のオトナだけです。
こうした社会環境に対する抵抗力が弱く、与えられた環境を受け入れざるを得ないのは、基本的に若者です。
社会環境が次の世代を作るんです。

70年代、80年代に、日本では驚くほどの洋楽レコードが紹介され、発売されました。多くの間違いを含みながらも、歌詞を掲載し、解説を付けて発売されてきました。中古LPをいろいろ漁っていると痛感しますが、売り手側もさまざまな工夫をして、海外の文化を紹介してきたのです。だからこそ、私みたいなレコードバカが育っちゃったわけで・・・・。

もしも今回の海外CD輸入規制が通ってしまったら・・・・、短期的には目に見える違いは出ないかも知れません。
文句を言うのは、オトナの中の少数派かも知れません。
けれど本当の違いは10年、20年後に現れるでしょう。
多様性が減少した社会は、画一化を進めやすい社会でもあります。
同時に個人情報保護をお題目に掲げたメディア規制や、教育カリキュラムの改訂を複合的に処方すれば、20年以内には、完全軍国主義国に出来ちゃうくらいの差が生まれているでしょう。

世界中のさまざまな音楽に対してどん欲にアンテナ張ってると、どうしたってリベラルになっちゃいますから、政府はそういう人間、キライなんでしょうねぇ(笑)。

手持ちのレコードを生きている間にもう一回全部聴く、というのがかなり困難なくらいの量を所有している私なんて、実は輸入規制かかってもひどくは困らないのです。諦められます。ストックは十分ありますし、残りの人生、中古LP漁って過ごすことも出来ます。
でも、これから広大な音楽世界を探索していく若者は違うでしょう。出会いの可能性は大きいに超したことはないはず。
今回の輸入規制に反対している中学生とか、反対している父兄、という方がどのくらいいるのか全く不明ですが、子供の将来を考えるだけでも、この法案には反対する価値があると思います。
もちろん、ご自身が軍国主義者で、自分の息子を早く戦場に送り出したくてしょうがない、という方は別なのですが。

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2004.05.08

知的財産戦略本部が新法提言

模倣品・海賊版に歯止め 知的財産戦略本部が新法提言(産経新聞)の見出しを見つけてドキっとした。本当につい昨日まで、知的財産推進計画の見直しに関する意見募集への投稿のために、計画書をひっくり返して読んでいたばかりだからだ。

現時点では多数のウェブサイトのみならず、音楽業界に関わる人々、そして音楽ファン中心に議論が続いている海外盤CD輸入規制問題も、スタートはこの知的財産推進計画に含まれているものである。計画書に書かれた趣旨と実際の法案にあまりに大きな齟齬があることが、この通称輸入権問題の焦点である。

産経の記事を見る限りでは、どうも模造品・海賊版対策のための法案に思えるが、何しろレンタルコミック貸与権にしても邦楽CD還流防止にしても、実際の法文を詳細に検討してみないとどうにも油断が出来なくなってしまった。なにしろ、海外CD還流防止法案趣旨説明ときたら、全然あてにならないどころか大いに誤解を生み出す元凶とまでなっていたから(笑)。

ご用心ご用心。

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日本レコード協会の声明文はこう読む

音楽配信メモさん5月7日付け記事からの情報。
日本レコード協会のサイトに、「日本の洋楽ファンの皆様へ」と題した文章が掲載されたとのこと。音楽配信メモの津田さんは、

だが、悲しいかな欧米メジャーのブランチである(全ての会社ではないけど)彼らに、そんなことを「確約」できる権利なんかないんだよね。

と書かれているが、私は少し違う受け取り方をした。これは原文をどう読むか、という問題なのだが。
短い文なので下記に引用します。
現在、国会で「商業用レコードの還流防止措置」を導入する著作権法一部改正法案が審議されており、この法案に対し、一部の方々から「欧米諸国からの洋楽直輸入レコードが買えなくなるのではないか」との不安の声が寄せられております。しかし、私たちは、欧米諸国で製作され、日本に輸入された音楽レコードを楽しんでいただいている日本の音楽愛好家の方達に何ら不利益、不自由を与えることなく、今後ともこのような状況を維持し、さらに多くの洋楽レコードを提供してまいりますので、ご安心いただきますようお願い申し上げます。

ポイント 1
現在、国会で「商業用レコードの還流防止措置」を導入する著作権法一部改正法案が審議されており、この法案に対し、一部の方々から「欧米諸国からの洋楽直輸入レコードが買えなくなるのではないか」との不安の声が寄せられております。

まず「不安」という言葉を使っていることに気づきます。つまりは、それは杞憂ですよ、と言いたいわけです。そして不安の内容は、「直輸入盤が買えなくなること」なのですが、そこになぜか「欧米諸国」と限定されているのが気になります。今回の法案では、アジア、アフリカ、アラブ、ラテンアメリカなどどこからだって買えなくなるはずなのですけれど。

ポイント 2
しかし、私たちは、欧米諸国で製作され、日本に輸入された音楽レコードを楽しんでいただいている日本の音楽愛好家の方達に何ら不利益、不自由を与えることなく、今後ともこのような状況を維持し、さらに多くの洋楽レコード提供してまいりますので

長い文章ですね。まず主語は「私達は」ですから、この声明を出している人々は、と始まっています。述語は最後の「提供してまいります」のところです。
目的語は「方達に」です。それがどういう人かというと「音楽愛好家」です。「日本の」です。
それを修飾しているのが「欧米諸国で製作され、日本に輸入された音楽レコードを楽しんでいただいている」という部分です。
言い換えてみますと、
「私達は、現在直輸入盤を楽しんでいる音楽愛好家の方に」となります。

そして結論部です。さて、どんな結論をもって、最後に「安心しろ」と言っているのでしょうか?
よく読んでみますと、言っていることは結局「さらに多くの洋楽レコードを提供します」ということだけ。

どうですか? 輸入盤のことなんて一言も言ってないですよね?
つまり、この文章はこうも理解できるのではないでしょうか。

「輸入権によって直輸入盤は禁止になる可能性が大きいですが、今まで輸入盤を買われてきた洋楽ファンの方々に対して、これからも多くの、今までよりも多くの洋楽レコードを提供します。中身は洋楽です。日本盤ですけれど。どんどんカタログは充実させます。ですから選択には不自由させません。さらに全国津々浦々同一の価格で提供しますから、どなたも不利益を被ることはありません。CCCD? もちろんCCCDだけではなく、次世代コピーコントロールはどんどん導入していきます。技術の進歩に合わせて、今まであったような問題もなくなりますよ。私達は業界の総力を結集して、どんどん洋楽CCCDを提供していきます!」


要するに、「これからも、自由に海外直輸入盤が入手できる環境を維持することをお約束します」と一言書けば済むはずのところに、「今後ともこのような状況を維持します」(だからどういう状況のことだよ!(笑))という極めて曖昧な、欠陥声明文を掲載している訳です。

つまり何を約束しているわけでもなく、せいぜい読み取れることは「これからも洋楽レコードは手に入りますよ」ということだけ。この文章をうまいこと誤読してくれて、「なあんだ、輸入盤のことは心配要らないじゃん」と安心してくれる洋楽ファンがいれば儲けモノ、ということなのではないでしょうか?

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2004.05.07

知的財産推進計画の見直し

知的財産推進計画の見直しに関する意見募集の締切が今日の夕方です。大急ぎで書き上げて送りました。


知的財産立国のために

日本が今後知的財産に大きくシフトした経済政策へと向かうべきであるとの総論に関しては異論はありません。ただし、「知的財産による立国」とはどういうものか、またどうあるべきかという点に関しましては、現在とりまとめられている計画にはいささか異論があります。

全体の中で実情にそぐわず、またバランスを欠くと考えられますのが保護に関する取り組み方です。知的財産とは、「知的活動により生み出されるアイディアや情報」のことですから、知的財産の総量を増やそうと思えば、まずは知的活動を促進する必要があります。ところが、保護という対応方法は、むしろ知的活動を抑制し、衰退させる結果となる可能性を大きく内包させています。

例えば、映画に関して保護期間を50年から70年に延長するようなことです。あまりにも長期に渡る著作権保護は、むしろ作品自体の流通を妨げ、いわゆる「廃盤」状態の長期化をもたらす可能性があります。アメリカではディズニー作品の著作権期間が切れそうになるたびに保護期間の延長が続けられていますが、こうした一部著作権者の利害のみを優先した法的措置は、業界全体としては衰退もしくは寡占化をもたらします。ですから映画を例に取れば、むしろ保護期間を10年から20年程度とし、以後の自由流通を促す方が映像・映画の鑑賞者および制作者に取っては全体利益を増大させると考えられるのです。

また書籍に関する貸与権につきましても、現在創作活動中の創作者にとってみれば、レンタルコミックからも収入が得られることは短期的なプラスだとは思われますが、鑑賞者にとっては作品に触れる機会を減少させる方向にも働くことを忘れてはならないでしょう。特に現在著作権法改正案として提出されている法案では、コミックのみならず「雑誌・書籍」を対象としていることで、いわゆる私設図書館にまで影響を及ぼす内容となってしまっており、一部業者を利する一方、鑑賞者が作品に触れる機会を減少させてしまうことが危惧されるのです。

レコード輸入権に関しては、これもまた知的財産推進計画に掲げられた理念と大きく乖離した法案が提出されてしまっています。国内アーティストの「還流CD防止」を法案趣旨としながらも、実際の法文では広く海外において生産された音楽CD、レコード全てに対する輸入規制を可能としてしまっています。基本となるべき知的財産推進計画から大きく外れた法律が仮に成立してしまえば、推進計画自体が頓挫するだろうほどの乖離です。

特にレコード輸入権問題に関しては、私個人も関心が高かったことから、参議院における審議中継等を全編に渡って視聴しました。その結果、答弁で繰り返される法案趣旨と、実際の法文の乖離についてはほとんど検討がなされないままに終わってしまっていることが見て取れました。また文化庁および日本レコード協会からは「欧米のいわゆる5大メジャーからは、法案成立後もCD輸入制限を行う意向はないと聞いている」との発言が繰り返されてきました。しかし参議院通過後に明らかになった情報によれば、2003年12月に集められたパブリックコメントに対して、全米レコード協会がコメントを寄せており、そこでは「並行輸入の制限に関する法律の制定を強く望む」との内容が明記されていました。このパブリックコメントについては、賛成・反対意見の合計数のみが公表され、内容がまったく公開されていないという異例の扱いとされてきました。募集要項での規程が甘いため、、同一人物が複数メールアドレスから投稿することが可能であるなど、組織票を容易に行うことが出来てしまう方法でコメント募集し、かつ内容については非公開というだけでも、募集意見を正しく扱っているとは言えませんが、その上実際に寄せられたコメント内容を隠匿するかのような国会答弁を行った事実だけでも、この法案は一旦廃案とし、再検討する必要があると言えるでしょう。知的財産推進計画自体に逆行する内容ですので、それが正当であろうと思います。

私的録音保証金制度に関しても、コンピュータ用CD-R媒体にまで音楽・映像保証金を加えようという案が出されたことがありました(昨年12月のパブリックコメント募集時の案)。これは音楽・映像に偏った保護であり、コンピュータデータの保管に使用する大多数の利用者にとっては多大な負荷となってしまう可能性がありました。この例にも見られますように、法律による保護は一面的になりやすく、結果としてより大きなマイナス効果を発揮してしまう可能性を秘めています。こうした点からも、保護に対する取り組みには慎重な上にも慎重であって欲しいと考えます。

中古ゲームソフト等の流通に関しましても、中古流通を制限することで、一見製造者の利益を増加させることが出来るようにも思えます。しかし実際の購入者にとっては、購入後のソフトを売却することで次のソフトを購入する場合も多いと考えられます。中古業者への売却処分が出来なくなれば、必然的に購入本数が減少することになります。また中古市場がなくなれば、今度は新品を購入する余裕のないユーザーも作品に触れる機会を失わざるを得ません。

そもそも消費者が新品ソフトを購入した時点で著作権料は回収されています。そして購入者の私的財産となったソフトウェアパッケージを処分する方法については購入者に権利があるはずです。正当に購入した財産を自由に処分することを制限することが正しい法的措置とは考えられません。自由に処分出来る権利を持てなくなった時点で、それは購入者にとって財産とは呼べないものになってしまうからです。これもまた、制作者にとってのみ財産であり、大多数の購入者にとっては財産とはいえない、という点で、「知的財産を推進する」という目的を実現することが出来ません。

主に私個人にとって関心の深い、文化的著作制作物について主に記してきました。最後に、専門的には詳しくないのですが、少々気になった植物新品種の保護について触れておきます。

これは主には品種改良による農作物を主眼とした部分かと思いますが、バイオテクノロジーを活用したいわゆる遺伝子操作作物についても包含する記述であるように見えます。遺伝子操作農作物は、主にアメリカ企業が開発し、全世界に対して盛んなセールス攻勢を掛けている商品です。これも一見知的財産であり、また経済的にもメリットがあるように見えますが、実際には人体および自然環境に対する悪影響が大変懸念されている分野です。例えば、種子を残さない作物のタネなどは、農業従事者が自分で作物を再生産することを許さず、毎年タネの購入を行わなくてはいけないというケースがあります。これはタネの販売者にとっては願ってもない状況かも知れませんが、農業という産業自体の否定であり、農民という職業の解体でもあります。またこうした不自然な作物は、土壌をも破壊する危険があることが指摘されています。

この例に見られるのは、短期的視野では経済効果が見込めるように思えても、実際には土壌・産業・産業従事者を破壊してしまうことにより、長期的には市場自体を失ってしまうという構図です。文化的著作物に関しても同様な観点が必要とされるでしょう。短期的に利益を得るための構造を作り上げたとしても、そもそも著作物を鑑賞することが出来る鑑賞者が育たなければ市場自体が消えていくことになります。短期的な保護政策により、市場や文化自体が衰退へと向かうことがあってはならないと考えます。よって、知的財産推進計画におきましても、創造の促進には大いに取り組んでいただきたいと考えますが、保護に関しては最低限のものに留めることが重要なポイントとなることに留意していただくように望む次第です。誤った保護政策は、推進ではなく衰退を招いてしまうからです。

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2004.05.06

輸入権問題 シンポジウム音声&動画のミラー

とりあえずの簡単なミラーです。
いくらかでも助けになれば。

配布元は音楽配信メモさんです。

●音声
MP3形式、64Kbps、73MB

●動画
WMV形式、300Kbps、414MB

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レコード大手、未払い印税の支払い合意、55億円

レコード大手、未払い印税の支払い合意、55億円を読みつつ、こりゃなんじゃ、と思うわけですが・・・・。売上が下がった、違法コピーのせいだ、なんだかんだいいつつ、著作権者への支払いを怠ってたという・・・・。結局著作権料の管理も任せられないということを示しているのでしょうか?

さて、このところちょっと更新が止まっていました。家族に急病人が出たもので。
そうはいいつつも、5月4日の輸入盤CD規制に関するシンポジウムには参加してきました。内容は、ネットをまめに漁っていれば知ることが出来る内容がほとんどでしたが、情報をキャッチして集まった方の中でも、決して全てが理解されているわけではないことも分かりました。普通に生活していれば、そんなに詳しく調べる時間なんてないですものね。

レコード会社の幹部社員にすら実態が知らされないままに、急いで法案を遠そうとしていることも明らかですし、本当に怪しいです。とても危険。止めないと、大変なことになります。

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