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2004.05.12

勝手にWinnyを「違法ソフト」と呼ぶ読売新聞の連載

連載【IT奔流 ネットの表裏】(1)winny 危険の連鎖という記事が出ているが、ただの解説記事かと思えば、驚いたことに執筆者による予断を含んだ内容だった。

Winnyを対象としたウイルス感染により、警察の捜査資料等が流出した事件にふれた部分で、以下のような記述があります。

  アンティニーは、公的文書の流出という重大な結果を招いたが、ウイルス対策会社「トレンドマイクロ」によると、その「危険度」は「低」だという。他のウイルスのように、パソコン内のデータを破壊することがないからだ。

「個人情報の流出は考えようによっては最も危険だが、ウィニーをインストールしなければ感染はしない」と、同社責任者は言う。

 公的文書の流出問題がきっかけとなって、図らずも警察官までが“違法ソフト”を利用していたことが明らかになった。

 これに対し、違法コピー排除のために活動する「コンピュータソフトウェア著作権協会」の久保田裕専務理事は、「裏切られた気持ちだ。皮肉なことにアンティニーは、匿名で違法コピーをやりとりできるという、ウィニーの危険性を認識させる役目を果たしてくれた」と語った。

ちょっと待て! 違法ソフトってなんのことだ!
あなたは裁判官か? ソフトウェアの違法性っていったいなんの話だ?
そもそも今回の逮捕も、ソフトウェア作者の著作権侵害幇助罪によるもので(これ自体不当だと思っているが)、ソフトウェアに非合法性があるなどいう話はどこにもないのである。

こういう細部にこそメディアの誘導があるんですよね。
こうした報道姿勢が一番危ないです。
こういうデタラメをやられると、是が非でも裁判で無実を勝ち取って欲しくなります。

(追記)
一方毎日新聞にはこのようなコラムが。
新聞紙上でこのようなまっとうな意見が読めるとは思っていなかったので驚きました。

発信箱:ウィニーの責任

 科学技術はもろ刃の剣だ。だからこそ、開発者はその使われ方に無関心であっては困る。常日ごろそう思ってはきたものの、ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者の逮捕にはびっくりした。

 これが法律違反のほう助なら、アインシュタインや核分裂の発見者は原爆投下をほう助したことになるのか。それどころか、ウィンドウズを開発したビル・ゲイツ氏は「ウイルスまん延のほう助」という見方さえ成り立ちそうな気がしたからだ。


ウイルス蔓延幇助罪については、まったく同じようなことをWinny作者逮捕は強引過ぎると思うで書かせていただいたのでさらにびっくり(笑)。

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Tracked on 2004.05.13 at 01:01 AM

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