CDの価格を考える(2)
本日は、5月27日に書いたCD価格をハンバーガー換算してみるの続編として、いろいろ考えてみる続きを。
テーマは「日本のCDは世界一高いというのは本当か?」というものです。前回は、CDの値段をマクドナルドのハンバーガー換算してみようとしたのですが、日本のマックは今特に安い、ということとか、世界中のマック現地価格を調べるのはあまり簡単じゃなかった、という2つから挫折しました。
もちろん、金額を為替換算すれば、日本のCDはかなり高い位置にいることは分かっています。けれども、購買者の実感として、「3000円というのはどのくらい使い出がある金額なのか?」「生活費の3000円はどのくらいの価値があるのか?」「学生がバイトで3000円稼ぐにはどれだけ働けばいいのか?」といった指標で較べてみたいのですよね。
それはともかく、レコードやのアイドルな日々さんが書かれていた「このデフレ時代にCDが値下がりしないのはおかしい」という意見は正しいのか」という記事を読み、最初に思い出したのは出谷啓著「レコードの上手な買い方―保存と整理 」のことでした。1977年発売のこの本の中で、「レコードの価格は、ここ何十年か大して変わっていない。他の商品がどんどん値上がりしてきた中で、ほとんど値段が変わらないレコードは、非常に安いと言えるのではないだろうか」という意味のことを述べている部分があるのです。
タイトルからも分かるように、この本は「これからレコードを集めたい!・・・でもどうすればいいの?」という初心者向けのコレクション手引き書です。内容はクラシック中心ですが、私はレコードを買い始めた直後の中学時代にこの本と出会い、そこで「買い続け、集め続けることを正当化する力」をもらって(笑)、今に至るわけです。名著だと思います。改訂版の「CDの上手な買い方・集め方―これであなたもコレクター」は、ワープロで「LP」を「CD」に置換したんじゃないか、というレベルの焼き直し版でサイテーですが、実は書いてある文章はほとんど同じです(笑)。大雑把な改訂ですねぇ(笑)。
というわけで、実際のアルバム小売価格というのは、3~40年変わっていないんですよね。それほど。
どうして2500円前後、というのがずっと続いているのか、考えてみるとなかなか不思議です。
それと、LPからCDになって、収録時間ベースで考えれば、ひょっとすると半額以下になってるんじゃないかと思う時もあります。結構な数の2枚組LPアルバムは、意外にCD1枚に収まってしまったりします。LP2枚組なら4000円くらいですから、それが2500円になれば結構値下がりです。ザ・フーの「トミー」もフランク・ザッパの「ユー・ザー・ホワット・ユー・イズ」もキャプテン・ビーフハートの「トラウト・マスク・レプリカ」もCD1枚で収まります。収録時間単価としては確実にアナログ時代より下がってますよね。
いや実際、日本にいて国内盤とUS盤の比較をすれば、US盤の方が安く買えることが多いのは事実ですから、比較すれば高い、というのはウソじゃありません。でも日本は生活費全体が高いのではないのでしょうか? それは家賃が高いから? 交通費は? 食費は? 教育費は? 税金は?、と考えていくと、まだ私は自信を持って「日本のCDは世界一高い!」と言い切る自信がないのです。
というわけで、この問題は継続的に考えていこうと思っています。
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