« 知的財産権の輸入差止申立情報 | Main | コレクターシップ »

2005.01.07

blogはいつまで読まれるだろうか

学力2極化、63%が実感 親の経済力も影響 現場教員アンケート (東京新聞)という記事を見つける。これと斎藤貴男の著書「機会不平等」や「国家に隷従せず」などの本とを並べてみると、かなり恐ろしい近未来が想像されてきます。

”ゆとり教育”という美名の下に進められてきたのは、実際には「できない子は放置」しておいて、「できる子にだけ資源を費やす」2極分化の政策である、というのが斎藤貴男さんが繰り返し主張されてきたことですが、悲しくも現実の世界は、政策立案者の思惑通りに進んでいるらしいことが分かります。

これがさらに進むとどうなるかというと、美しくもおぞましい、単一価値観集団のみによる国の運営になるのでしょうね。なぜなら、読み書きレベルが低下した若者が増えていけば、当然書籍レベルの情報などは咀嚼することが難しくなってきます。新聞レベルでも読む習慣が身に付かないと思われます。そうなるとせいぜいが”わかりやすい”レベルに加工されたワイドショー化したTVあたりが唯一の情報ソースになってしまって、大衆操作が極めて簡単、ってことになってしまうのではないかと思われます。まあ今の新聞ニュースはすでに裏を読まずに鵜呑みにすると大変なことになるレベルのでたらめがまかり通っていますから、新聞をちゃんと読んでいるレベルが一種のステータスになっちゃってもマズイんですけどね(笑)。

そこまで行ってしまえば、今後選挙をやろうが憲法改正国民投票をやろうが、不利益を被る集団は実質蚊帳の外になるでしょう。多分何が行われているのかもよく分からず、それでいて知らない間に物事がいろいろ決まっていて、気が付くと身動き出来ないほどに重荷を背負わされてしまっているのではないでしょうか?

そうなると、いくらインターネット上で情報が流れたとしても、アクセス手段や情報咀嚼力を奪われた集団にとっては無意味でしょう。blogに何か書いてあったって、読んで欲しい人、知って欲しい人には情報が届かなくなってしまっているかも知れません。

その頃には、レコード輸入権や書籍・雑誌の貸与権などといった、「だからって、それですぐに人が死ぬワケじゃないでしょ?」レベルの問題なんて、気にしている余裕もなくなってるんでしょうねえ・・・。

ところで、日本人は今後も日本人で居続けたいのか?、とか、日本という国はいつまで存続出来るのか?、といったレベルの問題にぶち当たるのは、どうも自分がまだ生きている間に起こりそうで怖い毎日です。

なので、一緒に「絶望禁止!」も参照しつつ、身の振り方を考えておきますかね。

以下、新聞記事の内容です。

学力2極化、63%が実感 親の経済力も影響 現場教員アンケート

 子どもの学力低下が懸念される中、平均程度の学力の子が減り、上位層と下位層に2極化する傾向が進んでいると感じる小中学校の教員が63%に上ることが7日、札幌市で始まった日教組の教育研究全国集会参加者を対象にした共同通信社のアンケートで分かった。

 原因として、教員が多忙になって授業についていけない子を指導する余裕がなくなったことや、親の経済力の2極化を挙げた。塾通いを含めた学校外の教育に費用をかけられるかどうかで差がつき、学校だけではカバーできなくなっているとみられ、教員たちが苦慮している実態が浮かび上がった。

 調査は昨年12月、教研に参加する200人に質問票を郵送、111人が回答した。

 学力低下は69%が「感じる」と回答。原因は「授業時間数の減少」が最も多く27%で、「家庭での学習習慣がなくなった」の23%、「教科内容の削減」の20%が続いた。

 学力の2極化を感じると答えた教員に原因を尋ねたところ「授業についていけない子の面倒をみる余裕が教員になくなった」が30%で最多。次いで「親の経済力が2極化している」26%、「勉強に対する親の考え方が2極化している」23%―の順だった。

 子どもの学習意欲の低下を「感じる」と答えたのは56%。そのうち過半数の58%が「社会が豊かになって勉強への動機づけが弱くなった」ことを理由に挙げた。

 「ゆとり」を重視した現行学習指導要領には、60%が早急な見直しを求めた。見直すべき点は複数回答で「総合学習を減らす」41%、「教科の授業時間数を増やす」30%、「教科の内容を増やす」15%の順で、総合学習が教科の学習を圧迫しているとみる教員が多い。

 自由記述では総合学習を評価する声もあった。


<学力の2極化>

 経済協力開発機構(OECD)が2003年に実施した「生徒の学習到達度調査」で、日本の高校1年生は読解力が14位と前回調査(2000年)の8位から大きく低下。6段階の習熟度別の割合をみると、最低の「レベル1未満」が2・7%から7・4%に、次いで低い「レベル1」が7・3%から11・6%に増加し、上位層・下位層に2極化する傾向が明らかになった。

|

« 知的財産権の輸入差止申立情報 | Main | コレクターシップ »

Comments

日教組もよくゆーよ、ってカンジで、「できる子」がバリバリと才能を伸ばされてるかというとそうでもなく、ま、全体的に自滅でしょう。
この偏った調査結果という名の予言を具現化するための戦闘員(教祖の妄想を具現化するための信者と同一)になってしまう人間が多ければこの通りの未来になるってことじゃないでしょうか。
日本の問題は「これから未来は悪くなる」という予想をあらかたの国民が愛してしまっていることだと思います。

Posted by: 趣味の問題2 | 2005.01.08 at 12:56 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4605/2500775

Listed below are links to weblogs that reference blogはいつまで読まれるだろうか:

« 知的財産権の輸入差止申立情報 | Main | コレクターシップ »