これは洋楽盤輸入差し止めか?:SME GRADY TATE「オール・ラヴ」
極めて「洋楽盤輸入禁止措置」の疑い濃厚なタイトルが2006/01/13、、社団法人 日本レコード協会掲載の「輸入差止申立に係る対象レコードリスト」に登場した。
申立て予定 SME Grady Tate オール・ラヴ ~グラディ・テイト・シングス VRCL-18802 2005/11/23 2009/11/22 大韓民国 SB30114C 2006/01/19
オール・ラヴ ~グラディ・テイト・シングス SONY Music Shop
以前にも極めてグレ-なLady Kimの輸入禁止申し立て受理というのがあった。グレーと言うのは、明らかに洋楽アーティストだが、US Amazonで見るとどうも原盤は日本なのかも、と思わせる部分があったから。
(なのだが、発売当時は明らかに日本からの輸入盤だろうと思わせられた、$30近かった価格は、既に暴落していることも確認できた。本日時点、投げ売り状態の$4.99となっている・・・・。だからと言って、輸入禁止だ!なんて言い出さないよな?>SME)
ソニーはこのグラディ・テイトのタイトルが、「邦楽還流盤輸入禁止措置」の要件を満たし、著作権法を改正したその主旨にかなっていると考えているのだろうか?
音楽レコードの還流防止措置 日本レコード協会のページから、運用基準などを参照することが出来るので、是非この機会にもう一度確かめておきたい。
Amazon USでの検索結果をちょっと見てみると、3枚出てくる同タイトルの内、SONYが今回再発するSACD盤はこれらしい。還流防止対象としてリストアップされている国内レコード番号は、前述の2005年11月発売盤のようだから、発売日情報から見てまず間違いない。
でSONYはこれを韓国で出す、というわけですね。で現地でのレコード番号がSB30114Cである、と。
しかしこの盤は、SACDでこそなかったものの、おそらくUS原盤なのではないかと思われる。今回のSONYのリリースは再発だし。もちろん、この間に原盤権は移動している可能性はあるわけだが、まさか発売当時は「洋楽」でしたが権利所有者が変わりましたので「邦楽」になりましたなんて言うんじゃないだろうな? 中身の音楽は変わらないはずだ。
それよりも何よりも、自由貿易の原則をねじ曲げてまで設けた「邦楽還流盤防止措置」の主旨は、「我が国の音楽文化の積極的な海外普及を促進するもの」by 文化庁なんである。現在の権利管理=会計上の処理がどうであれ、グラディ・テイトがそれにあたるとは考えられない。
さー、レコード協会と文化庁と官邸と知り合いの議員にさっそく問い合わせを出しまくろう!(笑)
The comments to this entry are closed.
Comments
御無沙汰しております。
Grady Tate の『オール・ラヴ』の原盤データについては以下を参考にしてください。
http://www.minc.gr.jp/minc-bin/alb_lst3?MARTISTCD=000000038091
どうも日本原盤くさいなぁ、と。
Posted by: 暇人#9 | 2006.01.14 06:15 PM