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2007.04.08

祝! 杉山小弥花「当世白波気質」単行本化!

ここ数年、単行本化されるのをじっと待ちつつ、掲載号のページを保存してきたマンガが遂に単行本化されることになった。めでたい! 

杉山小弥花 「当世白波気質」(とうせいしらなみかたぎ) 2007/06発売予定 秋田書店

舞台は終戦直後の日本。復員兵の吉田虎之助は、混乱期の今こそお宝(=骨董、美術品)集めのチャンスと、放出される品々を物色していたが、ある山奥の村で、生神様として狼の花嫁に祀られている少女、真神千越(ちお)をつい盗み出してしまう。物語は、千越を側に置きつつお宝探しを続ける虎を中心に進んでいくが・・・。

一見チャラチャラした虎之助ですが、そこはそれ、復員してきた人間ですから心には闇があるのです。虎之助が骨董を追い求めるのは、失われていくものを少しでも留めたいという想いゆえかも知れません。失われていくものとはかつての日本であり、それは品物、文化にとどまらず、何より価値観、すなわち気質でもあります。

一方の千越はと言えば、何しろ生神様でしたから、子供とはいえ妙に大人びた、鋭い目をした女の子です。時々、大人もたじろぐ程の達観したセリフを吐きます。でもやっぱり15歳前後の子供なので、虎を愛おしく思いつつも手を出してはもらえません。

お互いに想いはありつつ口には出さないでこぼこコンビを中心に、戦後混乱期を生き抜く様々な人々が登場する、レトロでありつつも現代を彷彿とさせる実に面白い作品なのです。一種ミステリ仕立てのスリル有り、切なく胸を打つ想いあり、懸命さゆえの笑いさまざまあり。

6月に単行本が出たら、だまされたと思ってぜひ読んでみて下さい。大推薦!

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Comments

はじめまして、nagiと申します。
「当世白波気質」コミックス化についての情報を、いただいたトラックバックではじめて知りました。おかげさまで6月までウキウキしながら待つことが出来ます、ありがとうございます!
しかも来てみたら「アルカサルー王城ー」や山下友美さん(モンスターDJシリーズが一番好きです)についても語っていらっしゃって、嬉しかったです。
ほんとうにどうもありがとうございました。

Posted by: nagi | 2007.04.09 at 11:23 PM

nagi様

コメントありがとうございます。今月発売のミステリーボニータで告知されていましたので、遅かれ早かれ気がつかれたのではないかと思います。

このblogも、始めた頃はホントに青池保子さんとか山下友美さんとか山内規子さんとかのことばっかり書いてた気がしますが(笑)、途中CD輸入権騒動あたりからちょっといろいろ混ざってます。出来れば好きな本とか音楽の話だけ無邪気にしていたいものですね。

Posted by: MAL | 2007.04.09 at 11:55 PM

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