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2007.08.07

黙って深化を続けるレコミュニ

音楽配信SNSレコミュニがスタートしてからまもなく3年。思えばスタート当時はレコード輸入権問題直後で、当blogを始め多くの音楽ファンが大騒ぎしたものだったなあ。あまりに騒ぎになったおかげか、幸い海外からの輸入盤が目立って止まることもなく、また価格が急上昇することも起こらずに済んだ。とはいえ、元々の目的である「我が国音楽文化の海外への積極的な普及促進を図ることを立法趣旨とする」点については寂しい成果しか生まれていないようですが・・・。

オープン当時は随分と話題になったレコミュニですが、翌年2005年にはiTMSがオープンし、いい意味でも悪い意味でもiTMSが音楽配信の代名詞となりました。今年になってようやくDRMフリーでの配信が実現する運びとなり、リスナーにとっての理想的な音楽配信のあり方について再検討が進む見込みとなりつつあります。

2004年10月のスタート時点から一貫してレコミュニではDRMフリーのMP3形式での配信を行っていました。DRMは百害あって一利無し、リスナーのためにならない制約は音楽業界の活性化には繋がらない、という点については正しかった訳ですね。しかしおかげで大手レコードレーベルは許諾を渋りまくり、なかなか理想的な配信状況には到達できませんでした。とはいえ、恐ろしく良質なインディーズレーベルの配信をはじめとして、独自企画ライブイベント音源など、他では手に入らない音源を着々と増やしてきました。

2007年に入っても、実はレコミュニは黙って深化を続けているのです。

巷ではまだ騒ぎになっていませんが、しばらく前からMIDIレコードの音源が配信されるようになりました。矢野顕子、ローザ・ルクセンブルグ、おしゃれTV、ハバナ エキゾチカ、サニーデイ・サービスなどの音源既に配信スタートしています。これ、実は他所では配信されていないんです。MIDIにはまだまだお宝音源がいっぱいあるはず・・・。

それと実はこんなものも。
ラフ・トレード
うぉぉ!  ジェフ・トラヴィスのメッセージが!

東芝EMIはなくなるし、HMVも大和証券系に買収が決まったし、レコード輸入権での保護など間に合わないペースでCDを中心とした音楽メディア販売ビジネスは衰退しつつあります。でも音楽ファンもアーティストも、いなくなったわけではないんですよね。やはり今は過渡期で、いろんなものが変わりつつあるのだろうと思います。

ここ数年で出てきた多くのサービスを眺めてみても、結局「オレが大好きなこれを聴いてみろ!」っていうファンの欲求に帰着するのではないか、というのが現時点での私の見解。YouTubeにしてもAnywhere.FMにしても、自分のお気に入りを公開するサービスに勢いがあるのはそういうことじゃないでしょうか?

自分のお気に入りを共有し、かつ著作権者にもリスナーにも利益還元しようとするレコミュニ。
ユーザー本意にこだわり、逆風の中でDRMフリーを貫き通しているレコミュニ。
先駆者であり開拓者でもあるレコミュニ。
今年に入ってから水面下でじわじわ深化を続けているこのサービス、今だからこそ改めて脚光を浴びて欲しいと思うのでした。

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Comments

ラフトレはつい最近ベガーズ傘下に買収されたのですけど、それが悪い形で影響しないと良いですねぇ…。

Posted by: wms | 2007.08.08 at 12:14 AM

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