一昨日も昨日も今日も、我が家には相変わらずブツが入荷している。とても嬉しいBlondieのDVD(The Old Grey Whistle Test完全版)とか、10ccのDVD(93年ライブ)とか、David Tudorのライブエレクトロニクス、クセナキスの電子音+オーケストラの曲、中古で安く手に入れたMike Oldfield、MAGMAなど様々。でも今日は別のことを書きたい。
読んでいて心の底からワクワクしてくる、そんな音楽好きの真髄が見事に伝わってくる、趣味の問題2さんのエントリ。
Queen II / Queen (2004年06月17日)
1993 / Nabeel Shuail (2004年06月17日)
スゴイ・・・・。一日の内に、こんな力のこもった文章を2つもアップされるなんて・・・・。
まずQueen IIの方ですが、思い出すこと、共感することなど、読んでいてさまざまな感情が私の中に渦巻きました。あー、そういえば私の友人にもいました。遊びに行ってレコード聴かせて貰ったら、友人宅のレコードプレーヤーはかなり回転数がおかしくて、相当高いピッチになってしまっていたんです。そのことを私が言うと、友人はかなりショックだったようでした。思えば、ビニール盤とカセットの時代には、みんな結構勝手なテンポ、勝手な音程で聴きこんで、覚え込んでしまっていたのでしょうね。
カセット、LP、CD、リマスターと、時代と年齢に沿って何度もお気に入りのレコードを買ってしまうというのも身に染みました。そうなんですよねー。そもそもは優れた作品が生まれたことが契機とは言え、こうして何度も買い直しては売上に貢献していたんですよね(笑)。そうしたファンに思い切りケンカをふっかけてきた輸入権問題だったわけで。
メディアが違う、音が違う、ジャケットが違うなど、全ての違いは異なる聴取体験を与えてくれる訳です。
与えられるものが違うのですから、鑑賞者にとっては別の作品です。
別の作品なのですから、「収録曲が同じなら同じレコードとみなす」などという文化庁の物言いは、いわば「音楽は、文化だの芸術だのといった大仰な代物でなしに、利益を生み出すための手工業製品である」とでも言わんばかりの暴言だということが改めて認識されるのです。
1993 / Nabeel Shuailの方ですが、こちらもスゴイ。いったん好きになったら地の果てまでも(笑)という音楽愛好家の、血湧き肉躍るおっかけ譚です。私はこういう惚れ込み方こそ、真の趣味人を名乗るにふさわしい、あるべき姿だと感動しました。もちろん私もリンクされているサイトに飛んで試聴しまくりましたよ。そりゃ「三橋三智也が湾岸アラブでプログレやってるみたいなものすごい音の圧力」と書かれては聴かずにはいられませんよ!(笑)
思い出したのは、やはり中東を旅行してきた友人がおみやげに買ってきたというカセット。歌手もタイトルもよく分からないのですが、聴かせてもらうと実に面白く、みんなでハマったものでした。
とにかく、本日はこの素晴らしい2つの文章を読んだことで、私自身がすっかり完結してしまいました。
なので、今日はもうこれ以上何も書けません。
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