もう何年も前から、早くWindowsとは手を切りたい・・・と願いつつも、なかなか踏みきれないで来ました。自分なりに理由を考えてみると・・・
・Linuxの方が安定しているとは思いつつも、いくつかのアプリケーションに後ろ髪を引かれる
・最新ハードウェアだと対応しきれない場合があり、インストールではまりそう
・仕事の関係もあり、いくつかのWindowsアプリは手放せない
このあたりの事情を含めつつ、時々最新ディストリビューションのチェックはしてきておりましたが、かなりいい線に来ていることは感じていました。CPUはとっくに64bitのものが主流になっているのに、OSが付いて来ていなかったのですよね。というより、OSは出ていても、アプリが対応していないというべきでしょうか。
使用中のWindowsXPがまた調子が悪くなってきていたこともあり、思い切ってメインOSをLinuxに移行することにしました。いくつか予備調査した中で、一番ラクそうだったubuntuを今回は選択しました。後押ししてくれた理由の一つは、VMwareワークステーションがVer6になって、USB2サポートなど、かなりの高速化をしてくれたこともあり、仮想マシンの中でもUSBチューナーを使った画像キャプチャが出来ることが分かったこともありました。
ubuntu選択理由
- Debianベースであり、パッケージ管理が楽なこと
- AMD 64 bit版があること
- 日本語ローカライズされていること
- ハードウェアの自動認識が相当に賢いこと
- インストール時からNTFSパーテーションがマウントできること(既存ファイルをそのまま持っていけます)
- インストール直後の画面が美しいこと(^_^)
- Live CDでOSを立ち上げて、アプリとしてインストーラーを走らせる仕様なので、CDをダウンロードして起動すれば、自分のマシン環境に対応しているかすぐ分かること。
かつ、インストール中からブラウザはもとよりVNCクライアントまで使えるので、他のマシンをリモートで使いながらインストールが可能。
インストール手順やハマった点はまあおいておいて、大体落ち着いた結果としては・・・・
あとほんの少しで、Windowsは手放せる!
という感触です。
ubuntu Linuxでも出来たこと
- 市販のDVD再生 パッケージマネージャー経由でインストール出来るプログラムだけで可能になります。ただしインストール直後は不可。
- RSSリーダー Liferea
- メーラー Claws Mail Sylfeedを改良したもの。マルチアカウント対応。アンチウイルスソフトのClamAVと、スパムフィルタのBogofilterをプラグインとして使用可能。つまり、ウイルス対策+迷惑メール対策を組み込んだメーラーになれます。
- ブラウザ 定番Firefox。64ビット環境だと、多少プラグインインストール等に手間が掛かるのですが、ubuntuではほとんどがパッケージマネージャー経由ですんなり入ります。
Flash OK、Divx OK。WMVとRealは若干手間。32bit OSなら多少楽かも・・・。 - xfy Blog editor Justsystemが提供している無料のblogエディタ。Javaなんで、すんなり入ります。このエントリもLinux上のxfyで書いてみています。
- FMラジオ再生 Kradio チューナーカードを持っていれば、FM放送も聞けます。v4linuxの初期設定だと日本の周波数帯と合っていないので、Kradioのv4linux設定タブで周波数調整が必要でしたが。
- 音楽再生 アプリいっぱい・・・。
- 画像表示 アプリいっぱい・・・。
- アイディアプロセッサ関連 何種類かありましたが、knowitというのが手に馴染みました。もちろん、マインドマップ作成ソフトのFreemindなんかはLinux版があります。
- PIM系 Kontactはかなりいい感触。Kmailもウイルス&スパム対策ができるのだけれど、マルチアカウントの扱いがOutlook風で趣味じゃなかった。
- ネットワーク系いろいろ VNCクライアントは最初から入ってますし、RDPプロトコルも対応できるので、Windowsのリモートデスクトップにも接続出来ます。初期状態でインストール済み。
gSTM SSHのトンネルマネージャー。複数の接続設定を保存しておいて簡単に起動出来ます。
キリがないのでこの辺で・・・。パッケージマネージャー経由でインストールできるものだけでも数千種類のアプリがあります。
ubuntuを使う場合、32ビット版ならATOK Xがすんなり使えるはずです。64bit版も対応したのが売りのバージョンアップでしたが、Debパッケージは32ビットだけみたい・・・。入れる方法があるのか調査中です・・・。
結局Windows必須となっているアプリはあと少し。まあVisualStudioは無理でしょうけど・・・。それと日本語入力システムとは協調してくれないのですが、Wineの出来もかなりよくなってきているようで、英語環境ならMS Office 2000はそれなりに使えるみたいですよ。OpenOfficeが入っているので、既存Excelマクロがどうこうというのでなければあまり関係ないですけど。読むだけならOpenOfficeで開けますし、自分のための文書なら最初からそちらで作ればいいわけで・・・。
あー、まだプリンタ設定してませんでした。
そして日本の個人ユーザーの多くは、ハガキ印刷ソフトを必要としていたりしますよね?(笑)まあでも、あとちょっとですよ。それまでは、Linuxを母艦にして、仮想環境に古いWindowsを押し込めておいて移行期間を乗り切ればよいのではないでしょうか? 少なくともVistaがロクでもない出来らしいことは徐々に明白になってきていますしね。
あ。Linuxネイティブにしたら、ファイルのダウンロード速度がすごく上がりました(笑)。Windowsだとやはり回線よりもOSがボトルネックだったのかも(笑)。
2008.2.17追記
ひとつ書き忘れていました。
動作するアプリの中で、eMsuicのダウンロードクライアントであるeMusic RemoteにはLinux版があります。もともとFirefoxを改造して作られたアプリですから難しくはなかったのでしょう。
DRMなし・MP3配信の強みはこうしたところにも出てきますね。
ついでにもう一つ。Amarokという良くできた音楽プレーヤーもすぐインストールできるのですが、こちらはMagnatuneとタイアップしています。左側にMagnatuneタブがあって、そこから全アルバムのストリーミング再生・および購入が可能になっています。AmarokのWindows版ってないんですよね・・・・(笑)。

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