朝日ソノラマ、9月末で解散 債務超過続く(asahi.com) 2007年06月21日20時12分
出版社の朝日ソノラマ(資本金2億円、飯田隆社長)は21日、9月末で会社を解散し、業務は同社の株式を100%保有する朝日新聞社が引き継ぐ、と発表した。9月の臨時株主総会で正式に決める。債務超過が続いているうえ、社員の高齢化が進み、経営再建は難しいと判断した。朝日新聞社は、希望する社員の職場も確保する。
うあー、大ショック!
朝日ソノラマの単行本とかマンガ文庫は貴重なものが多いのだよ。
サンリオSF文庫の時みたいになっちゃう?
59年に設立され、ソノシートと雑誌を合わせた「月刊朝日ソノラマ」を発刊。現在はコミックを核に、ノベルスや一般書などを出している。
10月以降は朝日新聞社から書籍、コミックの単行本などを刊行する。隔月刊コミック4誌のうち「ほんとにあった怖い話」「ネムキ」「ネムキ増刊 夢幻館」も発行を続けるが、「ほんとにあった笑っちゃう話」は9月発売号までで休刊する。
朝日新聞社の篠崎充・出版本部長補佐は「優良なコンテンツを引き継ぎ、発展させていきたい。コミックは、これまでの朝日新聞にはなかったもので魅力を感じる」と話している。
うむ。とりあえず、すぐに雑誌や単行本が消えることはなさそうだ。
その点、いきなり消滅したサンリオの出版事業とは事業が違いそう。
波津彬子「雨柳堂夢咄」、今市子「百鬼夜行抄」あたりが人気作品で有名だが、他にもTono「チキタ★GUGU」(連載は終了)、諸星大二郎の「栞と紙魚子」シリーズ、かまたきみこ「空中飲茶飯店」(早く単行本化してくれ~)、高橋葉介などなど、ネムキ周辺の作家さんは豊饒なのであります。



それと、他社雑誌掲載作品を単行本化する時にも特色があって、山内規子の「少年A」のように、今はなきぶ~け(集英社)からと、近年のサクラミステリー(あおば出版)掲載作品を単行本にまとめたものも出たりするので実にあなどれないのだ。

出版不況だとか、こうした出版社の解散とかを聞くたび、「どこがコンテンツ立国なんだ?!」と思ってしまうことしばしば。もちろん、全ての出版社が好況になるのははなはだ難しかろうが。
ところで、昨日から始まったパブリックコメント「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会 中間取りまとめ」(総務省)というのがあるのですが、これすごい危険かも知れません。ポイントは、個人のblogやウェブサイトがどう扱われるか、という点にあります。
ネット配信番組もTV並み規制必要 国の研究会が将来像(asahi.com)
通信・放送の融合に対応する新法体系案、総務省が中間とりまとめ公表(Internet Watch)
個人のHPやblogは「公然通信」というジャンルに分類されそうです。つまり、個人メディアとしてのネット上情報を一緒くたに「放送」の一種にしてしまい、規制可能対象にしようとしているように見えます。総務省管轄ですしね。明らかに、近未来を想定した情報統制法を作ろうとしているようです。うわ~、これはヤバイ!!!!
暴走するデタラメ立法を止めるには、まずはパブリックコメントで意見送っておくことでしょうね。
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