文化・芸術

2008.05.12

レコードジャケット、であれども

スコーピオンズ『狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー』がウィキペディア英語版から消える? (CD Journal)

なるほど。こんなところにも児童ポルノ法の余波が。
余波、というべきかどうか定かではないが、ここまで適用すべきものなのだろうか。

Virginkiller

上記がオリジナルジャケットのデザイン。発表当時、日本はオリジナルジャケットで発売できた数少ない国だったと思われる。ところが、日本でも現在は変更ジャケットになっているようだ。

Virginkiller2

こちらは贔屓目に見ても、せいぜいがベスト盤のジャケットデザインなレベルで、オリジナルデザインが持つ妖しいヤバさはまったくない。

スコーピオンズは物議を醸すジャケットがことの他好きだったロックグループで、色々な理由で片っ端から引っかかっている。

Taken_by_force

日本では問題にもならなかったこのジャケット、宗教的な理由で差し止め。墓場で殺し合い、というのがよろしくなかったらしい。

Lovedrive

胸にガム、というこのレベルでもダメだったようだ。

Animal_magnetism

上記は表ジャケットなので、なぜ問題になったかこれだけでは分からない。実は裏ジャケットでは犬が首を突き出しており、犬の顔は男の影になっている。それがフェラチオを連想させるのでダメ、という理由だったそうな。「In Trance」や「Virgin Killer」からすれば随分と間接的な進化を遂げたものだ(笑)。

こうして並べてみると、物議を醸すかもなあと思えはすれど、どれも即発禁になるような直截的な表現ではないと思う。歴史から抹消されるというレベルで排斥されている訳ではないけれど、内容も素晴らしい「Virgin Killer」と「Taken By Force」はオリジナルジャケットで存在し続けて欲しいものだ。

Scorpions Official Site
http://www.the-scorpions.com/english/

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2004.01.26

バレエ:吹けよ風、呼べよ嵐

なんじゃこりゃ~、と驚いたのがPink Floydの曲でバレエを踊るらしい公演。
朝日新聞ウェブにバナー広告が出ていた。


牧阿佐美バレヱ団 「ピンク・フロイド・バレエ」

しかもこれ、初演は1972年だと!
ずっとフロイドは聴いていたのに、このバレエの存在は知りませんでした・・・・・。

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2003.12.22

イギリスからもDVDを買おう

輸入盤DVDって買ってますか? 日本のAmazonでもアメリカ盤は扱うようになっていますし、レコード専門店でも置いているところはあります。ところが実はそれだけだとかなりの落とし穴があって、それはイギリス、ドイツなどのヨーロッパ圏です。

TV映像の規格でNTSCとかPALって言葉を聞かれたことはありますか? なにか分かりやすい情報はないかな、とさがしたら、「奥様のためのNTSC/PAL講座」という記事が奥様のための海外赴任マニュアル なるサイトにありました。奥様向け、というところがいい感じですね(笑)。

そうした事情がありますので、なかなか海外のDVDソフト、それもPAL形式に手を出すのは勇気がいりますね。

でも実際には、PCをお持ちの方だったらかなり簡単に再生できますし、リージョンフリー/NTSC/PAL両用という再生機器も市販されていますので、その気になればPAL形式のDVDを買っても大丈夫なんです。ま、今回はそういうディスクの再生方法について語るのが目的ではないので、詳細は割愛させていただきますが・・・。

そこまでして買う価値のあるソフトがイギリスにあるの?、ドイツにあるの?、ってとこが問題ですよね。
私の場合はこんなものを海外から買いました。日本のAmazonでは残念ながら扱っていません。

Curved Air 1972
しばらく前に出た、同じくClassic Rock Legedsシリーズの一枚。こちらは£9.99なので、1900円くらいですか?同じ物をAmazon.co.jpで検索すると、こんな感じ。まあ値段の違いだけならムリしてUKから買う必要はありません。

FOLK ROCK LEGENDS: Pentangle, Steeleye Span, Fairport Convention
バラで出ていた3枚がボックスセットに。そしてなんだこの値段は? 定価で£19.95ですね。本日時点のレートで3900円くらいです。Amazon.co.ukに行ってみましょう。15%引きです。3200円くらいですね。送料入れて元の値段だとしても、これはちょっとスゴイでしょう? 
でこれ、日本のAmazonで試しに検索してみてください。実はないんですよ。ではUSは? 何故かSteeleye Spanだけが検索に引っかかります。ではドイツは? おお、ここにはありますね。やはり4000円くらい。

●Musikladenのシリーズ
日本ではBeatClubの名称で知られる、ドイツの音楽番組。これも本家ドイツに行くと一番在庫もラインナップも充実してます。

●Split Enz
あと買うのに苦労したDVDと言えば、Split Enzでしたね~。これUSでは扱ってなくて、絶対あると信じたAmazn.co.ukにもなくて、結局ニュージーランドのサイトから直接買いました。NZD $34.95っていくらくらいでしょうか? 調べてみると2427円と出ました。安い~! このDVDはビデオクリップ集&TV出演時のライブも収録という、盛りだくさんな一枚です。初期の異様メイククリップなんて最高!

●Old Grey Whistle Test
イギリスにおけるBeatClub・・・というのともかなり違うけど、歴史の長い番組。タイトルは、「白髪頭の老人に、最近の新しい音楽を聴かせて、まあ結果がどうかだったらホイッスルを鳴らす」(ホントか? かなり想像入った説明ですね・・・)というものらしい。出演者は本当にスゴイ。貴重映像の宝庫です。
最近アメリカでも出たので、そちらは日本のAmazonでも購入できます。が、しかし!!、本家イギリスでは既に第二弾までが出ているのです。

The Old Grey Whistle Test -- Two Disc Set

The Old Grey Whistle Test 2
ジャケットも本家番組のデザインだし、US盤とはもうなんか雰囲気が違う。
私は当然、UK盤を入手しました。

あまり長くなってもなんなので、この位にしますが、他にもどうもイギリスでは60年代~70年代のB級ホラー映画&B級お色気映画リバイバルでもあったらしく、その手の映画がAmazon.co.ukでゾロゾロ出てきますので、お好きな方は是非一度チェックしてみることをお勧めします。

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